2023年7月11日(火)、長崎大学とKEMRIの間における新しいMOUの署名式が行われました。
長崎大学とKEMRI(ケニア中央医科学研究所)は2004年に包括協定を結んでいこう、長崎大学・熱帯医学研究所とのプロジェクト協定やKEMRI大学院との学術協定を結び、共同研究ならびに留学生の受入・派遣といった学術交流に至るなど、幅広い交流が行われてきました。今回のMOUでは上記3つあった協定を一つの大きな傘となる、包括的かつ共同研究から学術交流に至るまでの内容となるMOUとして新しく署名が取り交わされました。
長崎大学からは河野学長、金子修・熱帯医学研究所所長、金子聰・学長特別補佐(海外拠点担当)、森田公一・感染症出島特区長が列席されました。日本側の参加者としては、岡庭健・在ケニア日本国大使、国光あやの衆議院等が参加されました。
同日、MOU署名式の前にKEMRI Prof Songok所長への表敬訪問が行われ、記念品の贈呈が行われました。表敬訪問の際には、今までの長崎大学とKEMRIの協力関係及び、今回のケニア訪問についてProf Songok氏より謝辞をいただきました。
MOU署名式典では、長崎大学・KEMRI双方の参加者の紹介の後、Prof Songok氏を始めとしたKEMRI Board Memberによる謝辞、日本側からは岡庭大使、国光議員、河野学長よりそれぞれ祝辞が述べられました。岡庭大使からは、長崎大学がケニアに拠点を持ち、1960年代のケニア独立初期から国際医療技術団の派遣による医療協力を始めとした大きな協力の功績についての感謝の意を述べられると共に、新しいMOU締結を通じて、今後も幅広い分野にて、且つ現地に根付いた活動を期待される旨のスピーチをいただきました。
国光あやの議員からは、今年5月に岸田首相がケニア訪問した際の宣誓内容にもとづき、古くから長崎大学の熱帯医学研究所によるケニアを始めとした、サブ・サハラ地域での感染症対策に掛かる活動について触れられると共に、NTDs(顧みられない熱帯病)についての支援を今後も期待する旨のスピーチをいただきました。
河野学長からは、今までの熱帯医学研究を元にした共同研究の継続した且つ発展的な協力強化に加え、KEMRI研究者への研修や留学生の受け入れといった人材育成と共に、大学研究者及び学生の派遣に基づく、より活発な学術交流を期待する旨、スピーチをいただきました。各スピーチの後、長崎大学とKEMRIの共同研究プロジェクト及び、人材育成、学術交流にかかるScientific Presentationが行われました。
同プレゼンテーションには、金子聰ケニア拠点長・井上真吾副拠点長・KEMRIよりDr Muuo氏、Dr Ernest氏、Dr Martin氏がプレゼンテーションを行われ、過去・現在・未来に向けての今後のプロジェクトについての発表が行われました。プレゼンテーション終了の後に、Prof Songok氏と河野学長の間で、MOUへの署名が行われました。本署名式にはKEMRI Board Memberを含む、各リサーチセンターのディレクターも参加する等、総勢50名以上が参加する会となりました。







岡庭大使のKEMRI到着時の様子Arrival of Ambassador Okaniwa at KEMRI























