2026年1月14日(水)、ケニア・ホマベイ郡におけるスナノミ症対策プロジェクトについて、日本向けの最終オンライン報告会を実施しました。本報告会では、プロジェクト開始から約5年間にわたる活動内容と成果、ならびに今後の課題と持続可能性について報告しました。
本プロジェクトでは、地域保健推進員(CHP)の能力強化を軸に、スナノミ症の予防・治療・啓発活動を継続的に実施してきました。その結果、対象とした2つのサブ郡において、2021年から2025年にかけてスナノミ症の有病率が約97%減少するなど、大きな成果が確認されました。
また、教材やポスター、DVDなどの啓発資材は、郡保健局およびサブ郡保健局に共有され、現在も現場で活用されています。加えて、研究機関、民間企業、NGOなど多様なパートナーとの協働により、低コストで実施可能な住環境改善(床づくり)など、地域に根ざした対策モデルも構築されました。
報告会では、これらの成果に加え、今後の課題として、高リスク世帯や脆弱層への継続的な対応、資材供給の安定化、郡主導による運営体制の確立の重要性についても共有しました。本プロジェクトで得られた知見が、今後のスナノミ症対策や他地域での展開につながることが期待されます。
報告会後の質疑応答では、多くの参加者から具体的かつ実践的な質問が寄せられました。
特に、
- 地域レベルで報告率を向上させるための工夫
- 学校での啓発活動が行動変容や差別につながらないための配慮
- 高齢者や子どもなど高リスク層への介入効果
- CHP・CHA・PHOといった地域保健人材の役割分担や育成
といった点について、活発な意見交換が行われました。
本プロジェクトの成果だけでなく、今後のスナノミ症対策を各地域・各団体でどのように展開していくかを考える、非常に有意義な議論の場となりました。

オンライン最終報告会終了後の参加者との記念写真