(JICA草の根スナノミ症) 株式会社小川工務店がJICA草の根プロジェクトを訪問

(JICA草の根スナノミ症) 株式会社小川工務店がJICA草の根プロジェクトを訪問

2024-01-20

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2023年12月2日、3日、JICA-NUITM草の根プロジェクトに、長崎県佐世保市の株式会社小川工務店から  小川寛社長、小川航平さんが訪問しました。 今回の訪問の主な目的は、SABABUフロア*作りについて見学、将来的には、スナノミ症の再罹患を招いている砂地の環境下で暮らす患者宅の床を改善するためのより持続可能な方法を提案することです。

*KEMRI-Wellcome Trustとオックスフォード大学のLynne Elson博士は、icipe(International Centre of Insect Physioligy and Ecology)のUlrike Fillinger博士と共同で、スナノミ症を予防するための初の低コストフロアを開発しました(https://www.researchsquare.com/article/rs-3192495/v1)。それ以来、ロンドン大学衛生学熱帯医学大学院、KEMRI、ジョモ・ケニヤッタ農工大学と提携して、フロアデザインをさらに改善し、2023年から2024年にかけて大規模な臨床試験を実施しています(https://ichgcp.net/clinical-trials-registry/NCT05914363「改善された床が健康に与える影響の評価(SABABU)」)。今回このSABABU(Sakafu Bora, Afya Bora-Utafiti)フロアの作り方を、Lynne 博士とブンゴマのSABABUプロジェクトの石工であるフレッド・ジュマ氏が、教えに来てくれました。また、ビヒガ群カイモシ・ロータリークラブ会長のパトリック・リドヴォロ氏も、ビヒガ郡のスナノミ症罹患者の生活水準向上のために、低コストでフロアづくりの工程を学ぶことを主な目的として見学しました。 ジョン・ワチャラ氏が率いるンディワ議員の代表者も参加することで、コミュニティの関与を促進することができました。 彼はSABABUフロアについて学ぶことができ、患者のためにいくつかの世帯を改善することを計画していたので、これを実践することができるだろうと述べました。 フロア作りは成功し、コミュニティの内の教会の指導者であるリチャード・アンヤマ牧師の参加も通して、コミュニティを巻き込むことができました。

職人によるセメント素材作り
防水シートはり
仕上げ作業中
仕上げ用セメント配合
グループ写真(左から長崎スタッフ、Lynne 博士、小川航平さん、小川寛社長、地元政治家ら、ビヒガカウンティーからの訪問者)