【JICA草の根】スナノミ事業の中間報告会を開催しました!

【JICA草の根】スナノミ事業の中間報告会を開催しました!

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2023年5月24日、ホマベイ中心部にあるGolden Raysホテルで、当事業の中間報告会を開催しました。

51人のケニア保健省スタッフが出席しました。


この報告会の主な目的は、以下の通りです;

  1. スナノミ事業に関する進捗報告
    この報告会では、プロジェクト開始以来の進捗状況、成功例、課題などを保健省と共有し、当事業終了後もコミュニティ内でスナノミ症の治療・予防活動の持続可能性を担保する方法を検討する。
  2. 事業対象の2サブカウンティ以外にも他の7つのサブカウンティを巻き込み、コミュニティレベル・診療施設レベルでの既存のデータを確認し、スナノミ症の罹患状況を確認すること。

報告会ではこれまでの活動内容や、対象となった2つの小郡で感染者が約30%減少したことなどが共有されました。
会場では、様々な症例写真を見て、この病気を取り巻く迷信や誤解などの課題について、活発な議論が交わされました。


JICA-NUITMはまた、ケニアにおけるスナノミ症罹患事例を報告する方法について、ケニア保健省の感染症対策部門などと連携して行っている活動の状況を発表しました。


◎各サブカウンティーのプレゼンテーション
参加した全サブカウンティの代表者が、それぞれ報告システムから見たスナノミ症罹患状況を発表しました。多くのサブカウンティのスタッフは、初めて自分の担当地域のスナノミ症データを確認した様子でした。

スナノミ症は、すべてのサブカウンティで発生していることから、セクターを超えた包括的アプローチが必要だと考えられます。

保健省役員らは、以下のような方策が今後取られるべきだと結論付けました。

  • MOH 707におけるデータの利用可能性
  • 定期的な家庭訪問
  • 施設内の医療従事者、CHP、教師が、ジガー症例の特定と治療を支援するための意識改革を行う。
  • 学校と家庭の両レベルで環境衛生教育を行う。
  • 国レベルだけでなく、郡レベルでスナノミ症に関する政策を策定する。
  • ステークホルダーの参画
  • 家庭レベルでの子どもから親への関係強化
  • 対話と行動を促す啓発活動(action day)の促進
  • 学校保健プログラムの強化
  • 学校と家庭での被災家族への心理社会的サポートの提供

保健省、教育省、その他の関係者は、JICA-NUITMの健闘に感謝し、今後の支援を約束しました。