今回の会議は、2023年2月15~17日までケニアのナイロビにあるサファリパークホテルで3日間に渡って開催されました。
テーマ :
コロナ禍後の回復期における協調、改革、知識の共有を通じて、健康のための戦略的研究を再考する
会議の主な目的は、科学者が研究結果を発表し、ネットワーキングの機会を提供することでした。
以下の7つのサブテーマに関して発表が行われました。
- 持続可能な保健システム、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)、公衆衛生の強化
- メンタルヘルスおよびその他の非感染性疾患に関する新たな研究
- 天然物由来の製品、創薬、治療に関する進展
- 思春期・母子保健におけるリプロダクティブ・ヘルスの効果的な管理
- 新種また再興してきている砂を媒介した寄生虫症
- 遺伝子学、診断、ワクチン、健康の革新の進歩
- 気候変動の影響、環境と健康
NUITM-JICAは、スナノミ症に関する中間発表を行うことができました。
1.ホマベイ郡における持続可能なスナノミ症治療予防事業に関する中間報告
本事業の主な目的は、コミュニティ研修を通じてスナノミ症患者の数を減らすことであり、ベースライン調査のマッピングと知識、態度、実践(KAP)調査を行い、保健省の月次レポートも引き続きチェックを行っています。
鈴木専門家は事業のパートナーと研究範囲を提示し、有病率は1.1%(0.0%-5.6%)で、重症例(ノミ20匹以上)は高齢者で高かったが、小児では多かったと発表しました。
事業からの学びは以下の通りです。
- スナノミ症の影響を受けたことのない人は、新しい罹患の危険がある
- スナノミ症に関する知識の欠如は差別につながる
- 子どもたちにとっては、教師や保護者を含む学校介入が重要
- 高齢者にとっては、家庭や教会の介入に取り組む必要
- コミュニティへの包括的なアプローチが大切
鈴木専門家の発表:ホマベイ郡におけるスナノミ症に対する住民治療を求める行動に関する混合法研究
本研究では、最もリスクの高い集団を決定するために、横断的な混合方法(定性的および定量的データ)を使用しました。
- コミュニティでは、とげ、有機リン系殺虫剤、灯油、地元のハーブなど、19の処置方法がある
- 治療法選択の際には、その有効性が最優先事項です。有効性を確認するには、良好な治癒結果、迅速な治癒反応、かゆみや痛みの緩和、そして再感染なしです。これらの4つのポイントは、スナノミ症の治療方針決定の指針となります。
Q&Aセッション
- 行動変容の重視
- 最も効果的な治療法とは
- 家屋の建設における牛糞の使用は、破傷風トキソイドの原因となる
鈴木専門家の発表:ホマベイ郡のスナノミ症に対する住民の治療を求める行動の混合方法研究