病害動物学分野

本分野では、病原体を媒介する動物の基礎的な研究と環境の分析から媒介性疾患の発生要因と防除法を多角的に研究している。特にマラリア原虫およびデングウイルスやチクングニアウイルスの媒介蚊を対象に分子生物から生態の研究まで幅広くカバーしており、室内実験と共に東南アジアやアフリカにおいてフィールド研究を行なっている。防除の研究においては環境と調和的な戦略の確立を目指している。

スタッフ

教 授
皆川昇
助 教
砂原俊彦
助 教
二見恭子
特任研究員
Pillay Micheal Teron
研究支援推進員
鶴川千秋
技能補佐員
永武摩梨
技能補佐員
末次玲奈
事務補佐員
酒本淳子
大学院生
フィン ティー トゥィー チャン
大学院生
楊超
大学院生
助廣那由
大学院生
森本康愛

研究活動

これまで当研究室では、アフリカに生息するネッタイシマカ集団遺伝構造の研究をすすめており、デング熱流行地の集団の特徴を明らかにしてきた。さらに、モザンビークとコンゴに侵入したヒトスジシマカの集団遺伝構造の分析を通して、その起源と侵入ルートの解明を行なっている。
マラリアに関しては、新しい蚊帳や殺虫剤を使った防除法の効果をケニアとマラウイにおいて、生態学および疫学的手法を用いて検証を行っている。。さらに、深層学習の手法などを使ってマラリアとデング熱流行を予測する技術の開発も行なっている。

最近の主な業績

  1. Vulu et al. Palasit vectors 2024; 17(1): 35.
  2. Pillay et al. Sci Rep 2023; 13(1): 23091.
  3. Kawada et al. Plos One 2023; 18(5) e0285883.
  4. Martineau et al. Front Public Health 2022; 10: 962377.
  5. Minakawa et al. Palasitology 2022; 149(7): 1-39.

業績一覧