教育

大学院

  • 長崎大学医歯薬総合研究科 新興感染症病態制御学系専攻 博士課程

    感染症分野におけるグローバルリーダーを育成する観点から、各種病原体、熱帯病・新興感染症に関する社会医学に関連する知識を付与する。専門知識を生かす問題解決力を養い、種々の施政上の方針や方策を立てる力を養うために、感染症分野での課題解決型授業やケーススタディを行う。主体的学修をベースに専門家とともに議論を深める。

    リーディング大学院とそれ以外の2つの枠がある。

  • 熱帯医学・グローバルヘルス研究科(博士前期課程、博士後期課程)

    平成27年4月、「長崎大学大学院 熱帯医学・グローバルへルス研究科」が設置された。これは、平成18年から熱帯医学研究所の教員が中心となって教育・研究指導を行ってきた医歯薬学総合研究科熱帯医学専攻(修士課程)と、国際健康開発研究科国際健康開発専攻の2つが、発展的に統合された研究科であり、同年10月に学生受け入れを開始した。

    同研究科は単一の「グローバルヘルス専攻」の元に、3つの修士課程コース(熱帯医学コース、国際保健開発コース、ヘルスイノベーションコース)を持ち、熱帯医学研究所の教授、准教授、助教計17名を含めた50名の教師陣が、教育・研究指導を行っている。

    各コースは、それぞれ個別のコースワークを持ちつつ、グローバルヘルス課題とその解決法を総合的に学ぶため3コース共通の合同講義などが配置されている。その他、全ての講義を英語で行っていること、この分野で世界をリードしているロンドン大学衛生・熱帯医学大学院との連携による教授陣、教材の活用などが特徴としてあげられる。

  • 長崎大学卓越大学院プログラム

    卓越大学院プログラムは、卓越した人材(新たな知の創造と活用を主導し、次代を牽引する価値を創造するとともに、社会的課題の解決に挑戦して、社会にイノベーションをもたらすことができる博士人材)を育成することを目的として文部科学省が平成30年度から開始した新規事業である。

    本プログラムは、ロンドン大学衛生・熱帯医学大学院との連携を中核とし、本研究所教員を軸に構築された学位プログラムとなっており,条件を満たした場合、博士学生には教育研究支援経費(月額10~20万)や研究費が支給される。また、熱帯医学・グローバルヘルス研究科や医歯薬学総合研究科等の保健系のみならず、多文化社会学研究科、工学研究科、水産・環境科学総合研究科の学生も登録可能となっている。

社会人教育

  • 熱帯医学研修課程
    ◎ 3か月コース

    本コースは、熱帯医学に関する短期研修コースである。熱帯医学の研究または、熱帯地での保健医療活動に実際に従事している者、或いはしようとする者に対し、熱帯地における医学的諸問題についての現代科学に基づく基礎的知識の習得、またその応用に必要な技術の研修を行うコースである。

    昭和53年度(第1回)に定員10名として開設されたが、平成12年度からは定員が5名増加し15名となった。また平成28年度より医療従事者に加え、グローバルヘルス関連技術開発を行う研究者等にも門戸を開いた。

    令和4年度(第45回)まで621名の修了生を輩出してきた。全国からの応募者を対象に所内の教員、および多数の所外講師・所外運営委員の協力を得て運営されている。

    本コースは期間を4月から6月までの3ケ月(13週)とし、カリキュラムは、ウイルス学、細菌学、原虫学、寄生虫学、病害動物学、病理学、免疫遺伝学、疫学、人類生態学、社会医学、臨床医学の広きにわたり、1)講義、2)実習、3)野外実地研修によって構成されるが、令和2年度より新型コロナの影響もあり、オンラインと対面をハイブリッド形式を取り入れている。また特別講義では、熱帯地の風土・文化・医療活動の実態等がとりあげられる。この研修の全課程を修了した研修生には、修了証書および英文のディプロマが授与される。


    ◎ オンラインコース

    本コースは、令和4年度より新設されたコースで、同年度に実施された3か月コースの録画講義を、オンライン上で受講できるコースである。受講者には、オンラインコンテンツ(講義資料及び講義録画)へのアクセス権が与えられ、各講義に対する質問等にも可能な限り対応している。

    本コースは期間を10月から翌年3月までの6ケ月とし、カリキュラムは、ウイルス学、細菌学、原虫学、寄生虫学、病害動物学、病理学、免疫遺伝学、疫学、人類生態学、社会医学、臨床医学の広きにわたるオンライン講義によって構成される。また特別講義では、熱帯地の風土・文化・医療活動の実態等がとりあげられる。この研修の全課程を修了した研修生には、熱帯医学研修課程オンラインコースの履修証明書(Certificate)が授与される。

    尚、3ヶ月コースのカリキュラムに含まれるラボ実習は,当コースに含まれていない。

  • 熱帯医学・衛生学ディプロマコース (DTM&H)
    英語で実施されるプログラムで、医師を対象とします。

    医師を対象としたリカレント教育の一環として開設されている日本で唯一の熱帯医学専門医育成ディプロマコースである。
    医療資源が限られた熱帯地域で流行している疾病の理解・診断・診療・予防,及びそれ係る知識・技能向上を目的としており、全ての講義は英語で実施されている。
    当コースは米国熱帯医学衛生学会(ASTMH)の認定を受けており,修了生はCTropMed examinationや英国王立医師会(RCP)のDTM&H examinationの受験が可能である。
    尚、期間は4月から6月までの3ケ月間で、最終試験に合格した修了者にはディプロマが授与される。

  • Certificate of Tropical Medicine (Online course)
    英語で実施されるプログラムで、医師を対象とします。

    医療資源が限られた熱帯地域で流行している疾病の理解・診断・診療・予防,及びそれに係る知識向上を目的とした履修証明プログラムである。
    受講内容は上記DTM&Hコースから実習およびケースディスカッションを除いた全ての講義になる。
    4月~6月はDTM&Hコースの講義をオンラインで受講できる。また、7月~9月はオンライン学習システムを通じてオンデマンド形式で受講可能である。
    当コースは英国王立医師連盟からカテゴリー1(external)CPD50単位を認定されている。
    尚、期間は4月から9月までの6ケ月間で、最終試験に合格した修了者には修了証書(Certificate)が授与される。

  • 医薬品研究開発ディプロマコース(国際連携、3週間)

    医薬品開発に関する専門コースとして、シーズの発見から臨床開発、承認後の問題に至る7つのモジュールで、内外の専門家が講義を行う。講義や試験は全て英語で実施する。期間中、製薬会社の工場見学が組み込まれることもある。

  • 医学研究のための倫理に関する国際研修コース

    このコースでは研究倫理についての基本的な考え方を学ぶと同時に、近年の研究倫理に関する国内外における議論を把握することができる。主たる内容は、研究倫理の基本原則、インフォームド・コンセント、リスク・ベネフィット評価、既存資料の利用、国際共同研究における倫理である。これに加えて、子どもを対象とする研究の倫理、コミュニティを対象とする研究の倫理、プラセボ対照試験の倫理、研究と治療の区別、倫理審査委員会の構成や機能等についても学ぶ。