感染ゲノム学分野

我が国のワクチン開発・生産体制強化戦略に基づき、日本医療研究開発機構(AMED)内に設置された先進的研究開発戦略センター(SCARDA)のもと、ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の形成事業が開始され、本学は、国産ワクチン等の実現に向けた世界トップレベル研究開発拠点に「熱帯地域における感染症への対応」、「高度病原体に対するワクチン開発」、「人工知能(AI)を用いたワクチン開発」の3点を主軸とした課題申請を行い、ワクチン開発拠点の一つとして採択された。

スタッフ

教 授
Trevor Clancy
研究支援員
橋本恵利子

研究活動

AIを用いた感染症に対するワクチン開発は、本学にとっても新たな取り組みであることから、ノルウェーに拠点を置くNEC OncoImmunity AS(NOI)社、ならびにNEC本社と連携した研究開発に取り組むべく、本分野が新設された。分野担当は、NOI社の共同創始者であり、最高化学責任者であるTrevor Clancy教授がNOI社と本学とのクロスアポイントにより就任し、研究開発の指揮・統括を行う。また、専任准教授の国際公募をしており、さらにNEC欧州研究所からのクロスアポイント助教の採用も予定していることから、国際色豊かで、先進的なAIによるワクチン開発を推進することとなる。本分野が、わが国のみならず、世界のAIによる感染症ワクチン研究拠点として発展し、世界から人材が集まり、ワクチン開発の100日ミッションに資する拠点として活動できるようにすることが目標である。