創薬探索研究分野

本分野は、同部門の「分子感染ダイナミックス解析分野」と連携し、低分子創薬を基盤としたマラリア治療薬および予防薬の創製研究を進めている。
スタッフ
- 客員准教授
- 高谷健二
研究活動
マラリアはHIV・結核と並ぶ世界3大感染症の1つであり、2023年には年間2億6千万人以上が罹患し、5歳以下の子供中心に約60万人が犠牲となっている。ワクチンとして2021年にはMosquirixが、2023年にはR21/MMがWHOに推奨されたものの、効果が不十分等の課題も多い。また既存治療薬に対する薬剤耐性マラリアの増加は国際的な公衆衛生上の脅威となっており、新規治療薬や予防薬の開発が急務である。
当分野では、SHIONOGIの研究員が研究責任者を担当し、長崎大学の強みであるマラリア研究のノウハウやグローバルネットワークといった研究アセットとSHIONOGIの強みである低分子創薬SAR(構造活性相関)エンジンを結びつけるハブの役割を担っている。それぞれの強みを生かすことで、強い抗マラリア活性を有し、かつ、安全性の高い治療薬および予防薬の創出を目的に創薬研究を推進している。またMedicines for Malaria Venture (MMV) を含む、国内外のマラリア研究機関との連携により、リード骨格、スクリーニングヒットのさらなる展開を進めている。
具体的な取り組みは以下のとおりである。
- 化合物ライブラリーのスクリーニングによるヒット同定と、リード探索SAR研究
- 既存化合物を起点としたリード骨格の最適化SAR研究
- 新規ターゲット探索と基盤研究
- 外部連携強化による創薬研究、臨床開発の推進