ケニア沿岸地域で狂犬病LFD診断をcounty levelへ導入しました

ケニア沿岸地域で狂犬病LFD診断をcounty levelへ導入しました

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2026年5月26日、Mariakani NVLで狂犬病LFDトレーニングを実施しました。

本活動の目的は、狂犬病疑い動物を現場に近い場所で迅速に検査し、地域のサーベイランスを強化することです。今回は、Kilifi、Lamu、Taita Taveta、Kwale、Mombasaの5 countyにLFD診断を導入しました。ケニアでcounty levelに狂犬病LFD診断を導入するのは、今回が初めての試みです。

齊藤准教授は2024年から、ケニアにおける狂犬病迅速診断キットの導入と普及を進めてきました。2025年7月には、全国のNVL laboratories、KWS、Vetin Wild、WRTI、KSPCA、University of Nairobiなどを対象にトレーニングを実施しました。2026年2月24日には、Kabete NVRLで沿岸地域の検査機関を対象にトレーニングを行いました。今回はその次の段階として、Mariakani NVLが中心となり、county levelへの導入を進めました。

当日は、5 countyおよびNVL Witu、NVL Ukundaから18名のtraineeが参加しました。NUITM、NVRL Kabete、NVL Mariakaniのメンバーがtrainerとなり、PPEの着脱、廃棄物管理、検体採取、LFDの使用方法について講義と実技を行いました。

トレーニング後、5 countyにそれぞれ10テスト分のLFDキットと、PPE、biohazard boxなどを含むスターターセットを配布しました。これにより、各countyでLFD検査を開始する準備が整いました。

今後は、LFD陽性キットを回収し、ウイルスゲノム解析に活用する予定です。現場で検出された陽性例をゲノム解析につなげることで、ケニア沿岸地域における狂犬病ウイルスの分子疫学や、家畜・野生動物・人の間で起こるスピルオーバーの実態解明を目指します。

今回のトレーニングは、Mariakani NVLを拠点に、狂犬病LFD診断をcounty levelへ広げる第一歩となりました。今後も各countyでのLFD使用状況と陽性キットの回収状況を確認しながら、現場に根ざした狂犬病サーベイランス体制の強化を進めます。

なお、本活動は、日本学術振興会科学研究費助成事業(海外連携研究、R6~R10)「革新的ゲノムサーベイランス法によるケニア狂犬病ウイルスのスピルオーバー解明」(課題番号:24KK0174、研究代表者:齊藤信夫)の支援を受けて実施されました。