PHASE短期研修プログラムが2023年3月8日~15日に掛けて、ケニア国のナイロビ州・クワレ州で行われました。
PHASEとは、Planetary Health Africa-Japan Strategic and Collaborative Education (PHASE) の略称であり、地球規模の問題への対応・貢献を目指した教育研究、人材育成を推進する、日本・アフリカの大学間連携を通して、ボーダーレスな視点・思考を身に着ける、Planetary Healthの実現に向け、高度な課題解決能力を備えた次世代人材を育成・輩出することを目的としたプログラム。
2020年12月より開始し、ケニアでの学術交流協定を結んでいる、KEMRI大学院・ケニアッタ大学・ジョモケニアッタ農工大学・マセノ大学との交流プログラムが展開され、主にオンラインプログラム・長期派遣/受入プログラム・短期派遣/受入プログラムが行われています。
短期派遣プログラムは2022年度が初めての開催となりました。長崎大学からは情報データ科学部・経済学部・多文化社会学部・医歯薬学総合研究科から5名参加し、ケニア側からは各協定校から大学院生が1名ずつ参加しました。
クワレ州では長崎大学とKEMRIの共同プロジェクトが行われている地域にて、ケニア村落部の診療所での医療サービスや、小学校の訪問を通じて 医療環境・教育環境を日ケ双方の学生が一緒に見学し、体験されました。
ナイロビ州では、長崎大学でのケニアプロジェクト拠点にて、現地での体験を通じ体感した地球規模課題への解決に向けた議論が行われました。日ケ学生がチームを組み、それぞれが選んだトピックに基づき、現地で体感した課題について、そしてその課題の解決策に向けて、研修の発表会が行われました。日本・ケニアにおける知識・技術やリソースを用いた様々な視点からの解決策について活発な議論が交わされました。
同プログラムのコーディネーターである金子聰教授からの総評では、「解決策は1つではなく、色々な問題が複雑に絡み合っており、単に医療や福祉だけの視点だけでなく、様々な視点から問題の本質に迫ることが重要。そのことを少しでも体験でき、且つ日ケ学生が相互に交流することのできる機会となった」と評価をいただきました。発表会後、金子教授と学生等はジョモケニアッタ農工大学に訪問し、ケニア国内でもトップの国立大学の学習環境や広大なキャンパスを視察されました。