RESULTS

成果(実績)

研究成果


報告書

2025–2026年シーズンの新型コロナワクチンの発症予防の有効性

掲載日:2026年8月31日


論文

日本における従来型および自己増幅型JN.1系統対応1価mRNA新型コロナワクチンの発症予防の有効性

2024–2025シーズンの日本では、JN.1系統対応1価新型コロナワクチンが、高齢者などを対象とする定期接種として導入された。また、日本では、従来型mRNAワクチンに加えて、自己増幅型mRNAワクチンも使用された。

本研究では、2024年10月1日から2025年4月30日までに、新型コロナウイルス感染症を疑う症状で国内10医療機関を受診し、新型コロナウイルス検査を受けた60歳以上を対象として、検査陰性デザインを用いた症例対照研究を実施した。これにより、JN.1系統対応1価mRNA新型コロナワクチンの発症予防の有効性を評価した。研究期間中、国内では主にKP.3およびXECが流行した。

解析には、新型コロナウイルス検査陽性273例を含む954例が含まれた。年齢中央値は75歳、57.8%が女性、39.6%が基礎疾患を有し、17.8%が高齢者施設の入所者であった。

JN.1系統対応1価mRNA新型コロナワクチン(従来型と自己増幅型を含む)の発症予防の有効性は、接種後7日以降で46.7%(95%信頼区間[CI]:5.5–69.9%)であった。接種からの経過期間別では、接種後7~90日で51.6%(95%CI:5.0–75.4%)、接種後91日以上で35.9%(95%CI:−50.0–72.6%)であった。また、JN.1系統対応1価自己増幅型mRNA新型コロナワクチンの発症予防の有効性は、接種後7日以降で74.5%(95%CI:31.3–90.6%)であった。

本研究により、JN.1系統対応1価mRNA新型コロナワクチンが、日本の60歳以上において、新型コロナウイルス感染症の発症予防に有効であることが示された。特に、自己増幅型mRNA新型コロナワクチンについては、実臨床における有効性を評価した初期の報告である。ただし、本研究は中間解析であり、サンプルサイズが限られているため、推定値の信頼区間が広い点に注意が必要である。

Authors

Haruka Maeda, Ataru Igarashi, Shinya Mitsui, Kenya Suzuki, Tomoko Kutomi, Hiroshi Fujino, Tamehito Onoe, Teruaki Kimura, Yoshihide Ichigi, Hiroyuki Kozai, Toshiaki Komazaki, Satoshi Kida, Azusa Fujisawa, Konosuke Morimoto

Title

Interim analysis of effectiveness of JN.1-adapted conventional and self-amplifying mRNA COVID-19 vaccines against symptomatic SARS-CoV-2 infection in adults aged ≥60 years, Japan, October 2024–April 2025

Vaccine. 2026;88:128964.

doi: 10.1016/j.vaccine.2026.128964