宮崎真也助教らがマラリア創薬を促進する新たな遺伝子改変熱帯熱マラリア原虫を開発しCommunications Biology誌に発表しました。今後、この遺伝子改変原虫を使って、複数のステージを標的とする新たな抗マラリア薬の開発が期待されます。
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Title: A versatile Plasmodium falciparum reporter line expressing NanoLuc enables highly sensitive multi-stage drug assays. Commun Biol. 2023 Jul 12;6(1):713. doi: 10.1038/s42003-023-05078-5.
徳舛富由樹教授らによる「ガメトサイト期のマラリア原虫感染細胞内に形成される膜構造」に関する論文がMedicine InnovatesのBreakthrough欄に紹介されました。→紹介ページはこちら
Title: Budding pouches and associated bubbles: 3D visualization of exo-membrane structures in plasmodium falciparum gametocytes. Front. Cell. Infect. Microbiol., 22 August 2022Sec. Parasite and Host
徳舛富由樹教授らによる「マラリア原虫のコレステロール取り込み機能」に関する論文が長崎大学『インパクト論文賞』を受賞しました。
参考:"Malaria Parasites Hijack Host Receptors From Exosomes to Capture Lipoproteins"
宮崎真也助教が第95回日本生化学会大会で、シンポジストとして以下の内容で講演を行い、NanoLucを発現する熱帯熱マラリア原虫を使用した創薬研究について発表しました。
学会名:第95回日本生化学会大会
シンポジウム「若手研究者が切り拓く生化学の学際的フロンティア」
題 目「創薬・ワクチン開発のための遺伝子組み換えマラリア原虫レポーターライン」
参考:学会プログラムWebsite
宮崎真也助教の研究課題「リン脂質代謝を介したマラリア原虫の寄生戦略の解明」が武田科学振興財団の医学系研究助成に採択されました。
本研究課題では、ヒトの病原性寄生虫である熱帯熱マラリア原虫の赤血球寄生に必須な脂質代謝酵素を同定し、それが担うリン脂質代謝経路を解明することを目的とします。さらに、同定した脂質代謝酵素がヒト赤血球内の膜リモデリングに果たす役割を明らかにすることを目指します。
参考:武田科学振興財団Website
徳舛富由樹教授らによる「ガメトサイト期のマラリア原虫感染細胞内に形成される膜構造」に関する論文が発表されました。
Title: Budding pouches and associated bubbles: 3D visualization of exo-membrane structures in plasmodium falciparum gametocytes
宮崎真也助教がオンラインセミナー熱研夏塾2022「感染症研究のキャリアパス」で中学生・高校生を対象に、マラリア原虫の研究の概要やアカデミアで基礎研究を行う魅力について説明しました。
題 目:「マラリア原虫がヒト・蚊に寄生する仕組みに魅せられて」 参考:長崎大学Website
シンポジウム名:脂質の代謝と細胞内輸送の特殊性と生理的意義〜生化学・細胞生物学・疾患病態の理解から寄生虫学・感染症研究への展開〜
演題名:マラリア原虫によるホスト受容体を利用した細胞外コレステロールの取り込み
宮崎真也助教の研究課題がAMED「新興・再興感染症研究基盤創生事業(多分野融合研究領域)」に採択されました。
本研究を通して、熱帯熱マラリア原虫がヒトと蚊というふたつの宿主に巧みに寄生する分子機構の理解を深めます。
課題名:「マラリア患者由来臨床サンプルを起点とした熱帯熱マラリア原虫の病原性・蚊への伝播能を決定するメカニズムの理解 」
参考:熱帯医学研究所Website
徳舛富由樹教授らによる「マラリア原虫のコレステロール取り込み機能」に関する論文が発表されました。
Title: Malaria Parasites Hijack Host Receptors From Exosomes to Capture Lipoproteins
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宮崎真也助教が第94会日本生化学会大会でシンポジストとして発表しました。
演題名:マラリア原虫とヒト・蚊宿主の相互作用の解明
Interactions between malaria parasites and human/mosquito hosts
宮崎真也助教がUniformed Services University所属の薄井美帆博士と共同で申請した「令和3年度 日米医学協力計画の若手・女性育成のための日米共同研究公募)」に採択されました。熱帯熱マラリア原虫のガメトサイト形成を制御する分子メカニズムに関する基礎研究を行います。
研究開発課題名: Exploring the regulatory mechanisms underlying Plasmodium falciparum gametocytogenesis
この度、長崎大学 熱帯医学研究所(細胞環境構築学分野)のホームページを開設いたしました。今後ホームページにて随時情報を発信させていただく予定です。どうぞ、よろしくお願いいたします。
私たちは、細胞の形成や膜タンパク質の機能を支える「土台」としての脂質膜、
エネルギーの貯蔵やシグナル分子として機能する多くの脂質分子に注目し、
マラリア原虫の生物学の理解をいっそう深めたいと思っています。