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第一回 Global Outbreak Alert and Response Network (GOARN) National Training Course by WHO/WPRO and Nagasaki Universityが開催されました。


平成20年2月25日(月)〜29日(金)の期間、長崎大学医学部良順会館、および長崎市伊王島にて、日本では初めてとなるGOARNのトレーニングコース、 第一回Global Outbreak Alert and Response Network (GOARN) National Training Course by WHO/WPRO and Nagasaki Universityが開催されました。 スケジュールへ

その背景には、新興再興感染症による国際的なアウトブレイク等に関する危機感の高まりのなか、国際健康危機管理専門家の育成が求められている ことがあります。近年、世界の各地で新たな感染症の突発的流行が発生し、多くの人命が失われ、また経済的にも大きな損失が発生しました。2003年、 中国南部に端を発したSARSの流行はまだ記憶に新しいところです。このような感染症の突発的流行の情報を的確に把握し、かつ地球規模で迅速な対応をする ために、世界保健機関(WHO)は世界の研究機関や専門家をネットワークで結ぶシステム、Global Outbreak Alert and Response Network (GOARN)を立ち上げ、 その活動はSARSの流行対策などで知られております。GOARNについてはこちらをご参照下さい。

WHOはこのGOARNの活動に資する人材強化のため、世界で活躍している感染症専門家を集め、ヨーロッパやアジアにおいてGOARNトレーニングコースを 開催しておりますが、今回、長崎大学熱帯医学研究所はWHO(ジュネーブ本部および西太平洋地域事務局)と共催で、わが国で初めて国内研修を開催しました。 この研修では、将来、国際的な活動に参加する可能性のある日本、およびアジアの感染症専門家を集め、その感染症対策における実務能力強化を目的としました。 この取り組みを通して、新興再興感染症の流行やバイオテロ、あるいは自然災害などによる、国際的な健康危機の発生に対応する人材の育成が強化されるもの と期待しております。


集合写真


グループワーク

 

研修風景


オープニングセッションの一こま


実習-GPSを使いマッピング


講義-アウトブレイク発生時の
コミュニケーションの実際


フィールドでの必要物資の例


無線通信の実習


Rapid Containment講義