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VERSUSについて

VERSUSについて

VERSUSは、Vaccine Effectiveness Real-time Surveillance for SARS-CoV-2というプロジェクトの略称です。

2020年から始まった新型コロナウイルスのパンデミックに対しては、これまでにないスピードで複数のワクチンが開発され、日本でも2021年初頭から接種が始まりました。
新規開発されたワクチンは承認される前に、開発段階で治験が行われてその有効性(vaccine efficacy)が示されます。
しかし、海外で行われる治験は、日本人や重い基礎疾患のある人、またはADLが低い高齢者に対して実際にどの程度の効果があるのかはわかりません。
日本の実臨床におけるワクチンの有効性は、国内の研究において明らかにする必要があります。

目的

VERSUSでは、国内の臨床研究によって新型コロナワクチンの有効性(vaccine effectiveness)を明らかにします。
ワクチンの種類や接種回数、変異ウイルスによっても変化する有効性を経時的に評価するシステムによって得られたデータをメディアや論文、報告書を通してリアルタイムに共有し、国が決めるワクチン政策を含めた公衆衛生の向上に資することを目指しています。

将来

新型コロナワクチンでその有用性が示されたmRNAワクチンなどの新しい技術は、インフルエンザウイルスワクチンなどにも応用され新しいワクチンが開発される見込みです。
VERSUSは、新型コロナワクチンやこれらのワクチンに加え、将来発生するかもしれない新興感染症の拡大においても同様の課題に応えたいと考えています。

研究デザイン

VERSUSでは主にtest-negative designを用いてワクチン効果を推定します。

資金

VERSUSは厚生労働省科学研究費補助金『ワクチンの有効性及び安全性をモニタリングする体制の構築に関する研究』により運営されています。