バイオリソースセンター

熱研生物資源室(NEKKEN Bio-Resource Center, NBRC)は、文部科学省が2002年度より開始した「ナショナル バイオリソース プロジェクト(以下NBRP)」について、研究所直下のプロジェクト業務として取り組むことを目的に2015年度に設置された。本プロジェクトは、ライフサイエンス研究の基礎・基盤となる重要な生物種等であって、我が国独自の優れたバイオリソースとなる可能性を有する生物種等について収集・保存・提供を行う拠点を整備するものである。2009年度に文部科学省は本プロジェクトを委託事業から補助金交付事業とし、また2015年度には日本医療研究開発機構の傘下に移った。熱帯医学研究所では、NBRP第1期発足以来、病原性原虫を担当し、現在は千葉大学真菌医学研究センターを代表機関とする「NBRP病原真核微生物」の分担機関として機能している。

スタッフ

室長
金子修
事業担当
風間真
事業協力
濱野真二郎
事業協力
北 潔

本プロジェクトが研究コミュニティにとって一層欠くべからざる知的基盤となるよう、NBRCでは以下のサービスを提供することにより、原虫感染症と病原性原虫の研究と教育を支援している。(1)国内の原虫株保有者から原虫株情報を収集してウェブサイトで公開。(2)病原性原虫を研究材料とする研究者や研究機関へリソースを提供。(3)後継者不在や間近に退職を控えた研究者からの原虫株の寄託受け入れ。(4)これら原虫株の維持・管理。(5)当室で作製した原虫標本の医学教育機関への提供。
現在は保有している900株の原虫のうち、約350株をリソースとして提供できる体制となっている。2019年度のリソース提供数は69件、うち学外研究機関への提供は47件であった。また、88の原虫株を学外研究者から寄託され、順次提供株リストに追加していく予定である。

提供可能な原虫株の代表例

  • Entamoeba histolytica HM-1:IMSS clone6、SAW755CRclB、Rahman
  • Giardia intestinalis Portland-1、IndA2、WS1
  • Leishmania amazonesis LV78
  • Leishmania donovani D10、T14、DD8
  • Plasmodium berghei NK65、XAT、ANKA
  • Plasmodium falciparum FCR-3、K1
  • Plasmodium yoelii 17X、YM、17XL
  • Toxoplasma gondii RH、Beverley
  • Tritrichomonas foetus Inui
  • Trypanosoma brucei brucei GUTat3.1
  • Trypanosoma brucei gambiense Wellcome
  • Trypanosoma brucei rhodesiense IL2343
  • Trypanosoma cruzi MAR6、Tulahuen、Y

提供可能な原虫株の詳細は下記ウェブサイトにて公開されている。

熱研バイオリソースセンターのホームページへ

病原性原虫の提供手数料について

病原真核微生物-ナショナルバイオリソースプロジェクト-のホームページへ