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熱帯医学専攻(修士課程)の実績と課題

海外教育人材による講義

海外教育病院での臨床研修・研究

履修プロセスの概念図
 

これまで本専攻は、熱帯医学特論・演習、熱帯公衆衛生学特論、海外熱帯医学臨床実習の3つの授業科目を全て英語により行ってきた。熱帯医学特論・演習では、熱帯病疾患の基礎的知識に加え、臨床症例検討による応用的知識の習得を行ってきた。今回、さらに実践的な診断能力を身につけるために、臨床症例検討の授業を、12名の豊富な経験を持つ海外の熱帯病研究者、また実績を積んだ熱帯病現場の臨床家が行う。うち4名は本専攻に招聘し、直接、症例を提示しながらの講義(4日間の集中講義形式)を実施し、8名は、アジア2ヶ所、英国に設置したテレビ会議システムを利用し遠隔講義(平均90分授業4回分)を行う。各遠隔講義では、最初に学内担当教員が導入を行い、遠隔講義を間にはさみ、その後担当教員が再び内容をまとめるという形式をとり、確実にカリキュラムの流れの中に位置づける。また海外の専門家による講義の前には一連の基本的な講義を終えているというカリキュラム編成を行い、学生が基礎知識を持った上で海外からの講義を受けることができるよう配慮する。また、全授業を英語で行っているため、海外講師による英語による講義も無理なく受講することができる。

成果としては、これらの授業を通して、学生は基礎知識の上に構築される現場で応用可能な実践的知識を体系的に得ることができる。また、熱帯医学の現実の諸問題に直接対峙することを通して、問題分野へのさらなる知的関心が刺激され、専攻後半で行われる研究・論文作成テーマへの具体的導入となる。さらには、熱帯病研究者・実践家と身近に触れることから、熱帯医学研究また診療における倫理的姿勢を学び、修了後の自身の職業的ロールモデルを作ることができる。
 


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