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ケニアにおけるスナノミ症を改善します!

国立大学法人 長崎大学と、(独)国際協力機構(以下JICA)は 、草の根技術協力事業 1 『ケニア国ホマベイ地区における持続可能なスナノミ感染症対策プロジェクト』を2021年2月15日より開始しました。

ケニア共和国におけるスナノミ症の推定罹患者数は約200万人で、国民の4%にのぼると推定されており、ケニア保健省はスナノミ症対策を2014年に制定し、同疾病の治療薬や殺虫剤散布による予防方法の指針を策定してきました。しかしながら、本事業の対象地域であるホマベイカウンティは、HIV感染率が20.7%とケニア国内で最も高く、マラリアの流行地域でもあるため、保健省や活動団体の予算比重は前述二大感染症へ大きく傾いており、約6,000人と推定されるスナノミ症罹患者への治療及び同疾病対策が十分に実施されているとは言い難い状況です。

スナノミ症は、同疾病に対する理解向上、行動変容や生活環境の改善によって予防でき、適切な治療を施せば治癒する可能性が高いため、長崎大学は、同疾病の実態把握、予防・啓発、治療に関する現地の地域保健人材・ボランティアの育成を通じて、対象地域のスナノミ症の状況を改善することを目指します。

 

 

 

1 草の根技術協力事業とは、国際協力の意志のある日本のNGO/CSO、地方自治体、大学、民間企業等の団体が、これまでの活動を通じて蓄積した知見や経験に基づいて提案する国際協力活動を、JICAが提案団体に業務委託してJICAと団体の協力関係のもとに実施する共同事業です。
参考URL: https://www.jica.go.jp/partner/kusanone/index.html