フィールドからの問いかけ ー理念と実態のすれ違いー

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大会長の挨拶

ようこそ長崎へ

第41回の日本国際保健医療学会西日本地方会は、2023年3月4日(土)に長崎市で開催させていただくことになりました。会場は、長崎大学坂本キャンパスになります。

新型コロナウイルス感染症の流行がなお続いていることを考慮し、ハイブリッド開催で行います。

基調講演は、ケニアで障がいをもつ子どもたちとその家族への包括的な支援を続けている「シロアムの園」の代表者、公文和子さんにお願いしています。貧困や差別が折り重なる困難の中で生き抜いている一人一人に寄り添い、様々な問題に家族と共に向い合っておられる姿勢に触れられたらと思います。また現在、コロナウイルス感染症やウクライナ危機に関心が集中し、誰一人取り残さないという理念が先走る一方で、多くの顧みられない人がいる現実を直視したいと思います。

そのことを念頭に、本大会のテーマは「フィールドからの問いかけー理念と実態のすれ違い」としました。SDGs、プラネタリーヘルス、脱植民地化のような理念的な目標と多くの人々が置かれている実際の状況とのすれ違い、そのギャップに直面する現場の葛藤や逡巡を考えたいと思います。

それに関連した国際保健協力の現場における葛藤や教訓を語り合うパネルディスカッションを設け、皆様と一緒に考え、語り合えればと思います。

早春の長崎で皆様とお会いできることを楽しみにしております。

 

日本国際保健医療学会 第41回西日本地方会
大会長 神谷 保彦
(長崎大学 熱帯医学・グローバルヘルス研究科)