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この度、坂本 信 熱研同門会会長の退任に伴い、3月8日に開催された熱研同門会総会において、後任としてご推薦、ご承認頂きました一瀬休生と申します。
同門会との直接の関りは出口喜男先生が会長をされていた時に幹事を務めさせていただいたのが始めでした。その後は2006年からのケニア赴任のために同門会の仕事からは遠ざかっておりましたが、定年後には役員として関わってまいりました。健康の許す限り努めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
熱研は、今般の新型コロナウイルス感染症の世界的拡大を機に、新たな研究プロジェクトを獲得し、更なる発展を目指していると聞いております。同門会の一員としても大変喜ばしいことと存じます。
今日の保健医療分野の状況は、コロナ禍後、極めて重大な変化が起きようとしています。皆様ご存知のように、地域の人口減少や医療人材の不足によって医療機関の経営危機を生じているところが多く、特に急性期病床などの削減を含めた医療制度改革の必要性が叫ばれています。一方、高齢者介護の分野では団塊の世代が後期高齢者となり、需要が増える中、介護人材の不足という問題が次第に顕在化しつつあります。
国外に目を転じても、トランプ旋風が吹き荒れる中、海外に派遣した米国CDCの規模の縮小や、特に世界保健機関などの国際機関から米国が脱退し、アフリカや途上国への援助を削減するといった報道は非常に衝撃的でした。国際機関への15%にも上る米国による支援が無くなると、米国以外の国がその穴埋めをするとは云え、即座に対応することは難しく、途上国における公衆衛生活動は大きく後退せざるを得ないと思います。まさに先進国に依存した途上国の公衆衛生の危うさと共に、先が見通せない時代に突入している様に思います。熱帯医学研究においては、影響は何もなし、という事にはならないと思います。
今回の総会の場で同門会会員の増加を期待する声もありました。これからの同門会活動の活性化になお一層努めて参りたいと思います。熱研の行く末を見守りながら、総合目標に鑑みて、何に力を入れていけばいいのか考え、熱研を支援していきたいと考えております。同門会の諸先輩方並びに熱研の現役の皆様方のご指導とご理解を賜ります様、今後ともよろしくお願い申し上げます。
熱研同門会会長 一瀬 休生