ベトナムプロジェクト拠点

ベトナムの感染症研究国際展開戦略プログラムは平成27年度から新たに設立された日本医療開発機構に引き継がれ、令和2年度から第4期にあたる5年間の新たなプロジェクト「新興・再興感染症研究基盤創生事業(海外拠点研究領域)ベトナムにおける新興・再興感染症研究推進プロジェクト」が開始された。
ハノイの国立衛生疫学研究所(NIHE)に設置してあるベトナム拠点には現在、長崎大学職員がハノイに3名、ニャチャン分室に1名常駐しており、その他にも長崎大学から21名、その他の研究組織から32名の研究者が参加している。

新着情報

スタッフ

教授(兼拠点長)
長谷部太
助教(有期)
竹村太地郎
事務職員
永安樹
技能補佐員(熱研内)
森和子

研究活動

主な研究課題はこれまでのデング熱、下痢症感染症、インフルエンザ、薬剤耐性菌、小児重症呼吸器感染症に人獣共通感染症(コウモリ由来感染症)と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を加え、外部研究機関である国立国際医療研究センターも参加して感染症の効果的な制御に資する研究を行っている。この他、ベトナム拠点活用研究として国立感染症研究所、大阪大学、京都大学、北海道大学、東海大学、熊本大学との共同研究が6課題採択された。令和2年1月下旬にベトナム国内でCOVID-19のアウトブレークが発生したため、NIHEと協力してSARS-CoV-2特異的real time RT-PCRによる迅速診断法の導入、ウイルス分離・遺伝子解析等を行い、熱研ウイルス学分野の協力を得てSARS-CoV-2のNタンパク質を抗原としたELISA法を開発し、COVID-19の血清疫学調査を実施した。令和2年9月30日には、ハノイ市内のホテルにおいて、NIHEとの共同シンポジウム“Research on Infectious diseases in Vietnam and development of application in diagnosis, prevention and treatment”が開催され、日本側からも熱帯医学研究所のベトナム拠点関係者がWEBで参加し、第3期までの研究成果と第4期の研究の方向性について発表が行われた。平成25年度から開始された育成プログラムにおいて、ベトナム拠点はearly exposure 施設として教育支援を行っており、またon-the-job training施設としても活用され、毎年長崎大学や他大学から医学部学生、大学院生等を受入れ、幅広い人材育成活動を行っているが、令和2年度はCOVID-19の国際的な流行のため、ベトナム拠点を活用した研修プログラムやアウトリーチ活動の長崎大学ハノイ市民公開講座は実施されなかった。

最近の主な業績

  1. Buerano et al. Emerg Infect Dis 2020;26(9):2300-2301.
  2. Inagaki et al. J Virol 2020;JVI.00673-20.
  3. Nguyen et al. BMC Infect Dis 2020;20(1):332.
  4. Nguyen et al. J Glob Antimicrob Resist 2020;pii:S2213-7165(20)30125-9.
  5. Maeda et al. J Virol 2020;pii:JVI.00193-20.

業績一覧