生態疫学分野

本分野では、実態把握から始まる新たな研究への展開を目指し、分子生物学や最新の情報技術も駆使しつつ、広く疾病・健康状態を監視するシステムとそのツールの開発、さらには得られた新たな知見からの次世代研究へと繋げる研究活動を行っている。

スタッフ

教 授
金子聰
助教
加藤健太郎
助教(有期)
星友矩
助教(有期)
日達(内田)真美
助教(TT)
加賀谷渉
研究支援推進員
三浦光政
技能補佐員
岡幸子
客員教授
川原尚行
客員教授
奥村順子
客員准教授
嶋田聡
客員准教授
Samson Muuo NZOU
客員研究員
駒澤大佐
協力研究員
小川一弥
協力研究員
(JSPS)Job WASONGA
協力研究員
(JSPS)Mwangangi Morris NDEMWA
協力研究員
新杉知沙
協力研究員
尾崎里恵
協力研究員
幸田芳紀
協力研究員
山田直之
協力研究員
多賀優
大学院生
Chikuni Gelly Simakechula
大学院生
Stephan Akar
大学院生
竹内佑
大学院生
明石麻衣子
大学院生
Gibson Javes Omwansa
大学院生
Anthony Agbakizu Ahumibe
大学院生
Abubakar Hassan MUHAMMAD
大学院生
Koech Lilian Chepngetich
大学院生
Richard Wodah-Seme

研究活動

  • 途上国における住民登録と人口動態に関する研究
    住民登録が未整備な途上国において疫学研究や地域研究を実施するに当たり、調査地域のすべての住民を登録し、その出生、死亡、移動などの動態情報などを定期的に更新する仕組み(HDSS:人口登録動態追跡システムという)をケニアやラオスにおいて運用している。追加して、クラウドベースの母子登録やデータ収集に必要な新生児に対する生体認証の実証試験なども実施している。
  • アフリカにおける子どもの健全な成長に向けた公衆衛生対策に資する研究
    ケニアの地方において、stunting(月齢に対する標準に比べて、身長が低い)に関する疫学研究を展開している。また、妊娠から出生、その後の子供の発育に関しての出生コホートを構築するとともに、育児や給餌活動、さらには、環境情報も取得し、子供の成長に関連する要因を究明する疫学的根拠を解明する研究を進めている。
  • 寄生虫疾患の分子基盤解明を目指す研究
    住血吸虫症、赤痢アメーバ症、リーシュマニア症について、分子基盤からフィールド研究に還元する研究を行っている。
  • 媒介蚊調査ツールの開発とサルマラリア媒介蚊に関する研究
    3Dプリンター技術を用いた媒介蚊調査ツールの開発とサルマラリア媒介蚊の調査への応用について、マレーシア大学および英国の研究チームと共に取り組んでいる。
  • マイセトーマ(真菌腫)に対する新しい診断技術の開発
    スーダンにおいて問題となっている真菌感染から起こる真菌腫の問題を解決すべく、新規診断技術の開発を名古屋大学や千葉大学、また、環境DNA測定によるリスクマップの作製を神戸大学と実施している。

最近の主な業績

  1. Miura et al. Exp Parasitol 2022;239:108313.
  2. Hyuga et al. Travel Med Infect Dis 2022;7:2.
  3. Kato et al., Int J Mol Med 2022;23:7700.
  4. Yoneoka et al. Lancet Reg Health West Pac 2022;18:100330.
  5. Hashizume et al. PLoS Negl Trop Dis 2022;16:e0010274.

業績一覧