新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する本研究所の活動(2020年1月から現在まで)


 本研究所は、文部科学省共同利用・共同研究拠点事業感染症研究教育拠点連合*のメンバーとして新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の制圧にむけた活動および科学的に正確な情報に基づく社会啓発等を行っています。


*文部科学省共同利用・共同研究拠点事業感染症研究教育拠点連合は、北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター、東京大学医科学研究所、大阪大学微生物病研究所、長崎大学熱帯医学研究所からなる感染症の克服に向けたオールジャパン体制のネットワークです。)



新型コロナウイルス

国内外の関係機関への貢献

  1. WHO reference centerとして海外のCOVID-19感染疑い検体の確定診断業務を行っています。
  2. WHO COVID-19 reference laboratory としてUniversiti Kebangsaan Malaysiaに対して、synthetic SARS-CoV-2 RNA を提供し、PCRによるCOVID-19診断法確立を支援しています。
  3. ベトナム国立衛生疫学研究所、ケニア保健省、フィリピン・サンラザロ病院にPCRによるCOVID-19診断法の技術供与をしました。
  4. 本研究所助教・准教授が新型コロナウイルス対策の疫学支援メンバーとして厚生労働省に出向しました。
  5. WHO西太平洋事務局に疫学統計専門家(研究所助教)を派遣し、活動支援を行いました(3月10日~5月9日)。
  6. WHO西太平洋事務局に臨床専門家(研究所教授)を派遣し、パプアニューギニアのコロナ対策活動支援を行いました。(11月~12月)
  7. 本研究所教授は長崎県新型インフルエンザ等対策会議医療部会の一員として県の医療対策に貢献しています。(3月~)
  8. 特別サイト「グローバルヘルスのスペシャリストが新型コロナウイルスを語る」を立ち上げ緊急声明文を公開しました(3月)。
    公開サイト: http://www.wise.nagasaki-u.ac.jp/covid-19/
  9. 長崎県COVID-19対策本部疫学解析班において、数理モデルを用いて直近の長崎県COVID-19流行状況を解析し、数週間後の必要病床数を推計することで長崎県の流行対策立案に貢献しています(4月より開始)。
  10. 携帯電話利用者から承諾を得た上で送信される位置情報について総体的かつ統計的な加工により作成されたデータをLocationMind社との共同研究により入手し,長崎県内外の移動,長崎県への流入リスクの解析結果を,日々,長崎県新型コロナウイルス感染症対策戦略チームに提供しています(4月より開始)。
  11. 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に係る病原体核酸検査実施機関として長崎市に登録されました。
  12. 長崎港に停泊中のクルーズ船コスタ・アトランチカ号におけるCOVID-19対策に協力し、当研究所員の派遣とCOVID-19検査を行いました。死者を出すこともなく、また、市中に感染拡大することもなく無事任務を遂行しました(4月19日~5月31日)。
  13. 長崎市・雲仙市・佐世保市の旅館ホテル組合・観光協会・市が立ち上げた「新型コロナウイルス予防対策認定実行委員会」メンバーとして「宿泊施設の新型コロナウイルス予防対策ガイドライン」を監修・作成しました。併せて研修用のビデオ教材および宿泊施設感染対策のための第三者認証制度のための「ながさきコロナ対策飲食店認証基準チェックリスト&解説」を本研究所教授が監修しました(2020年8月)。
  14. 本研究所教授が世界保健機関ー国際原子力機関(WHO-IAEA)共同開催のオンラインセミナーにて4回にわたり講演しました。詳細は下記のとおりです。
    ■ 講演1:「COVID-19のRT-PCR診断」 (2020年5月22日)。
     講演動画公開サイト:https://iaea.mediasite.com/Mediasite/Play/2696b8847d1f41218302737e829601841d
    ■ 講演2:「COVID-19実験室診断のバイオセフティとバイオセキュリティについて」(2020年8月10日)。
     講演動画公開サイト:https://humanhealth.iaea.org/HHW/
    ■ 講演3:「COVID-19実験室診断におけるコンタミネーションと対策」(2020年8月28日)。
     講演動画公開サイト:https://humanhealth.iaea.org/HHW/
    ■ 講演4:「COVID-19に関するリアルタイムPCR 結果の解釈」(2020年9月17日)。
     講演動画公開サイト:https://humanhealth.iaea.org/HHW/
  15. 福岡県保健医療介護部がん感染症疾病対策課から依頼を受け、数理モデルを用いて直近の福岡県COVID-19流行状況を解析し、近未来の必要病床数を推計することで福岡県の流行対策立案に貢献している(2020年12月~)。
  16. 本研究所教授が長崎市より依頼をうけ医師を派遣し、長崎市保健所の新型コロナ対策活動を支援しました(2021年1月 - 7月)。
  17. 本研究所教授が世界保健機関ー国際原子力機関(WHO-IAEA)共同開催のCOVID-19 WHO-IAEA Webminar (SEARO)講習会にて3回にわたり講演しました。詳細は下記のとおりです。
    講演動画公開サイト:https://humanhealth.iaea.org/HHW/index.html
    ■ 講演1:Webinar on SARS-CoV-2 Diagnostic Laboratories: Use of rapid diagnostic tests for SARS-CoV-2 diagnosis (antigen and antibody detection) in combination with real-time RT-PCR(2021年3月4日)。
    ■ 講演2:Basic laboratory settings for proper management of bio risks in a molecular biology lab.(2021年3月18日)。
    ■ 講演3:Laboratory Networking – challenges and considerations in developing countries.(2021年3月31日)。
  18. 長崎県が2021年6月15日から開始する飲食店感染対策のための第三者認証制度のための「ながさきコロナ対策飲食店認証基準チェックリスト&解説」を本研究所教授が監修しました。(2021年6月14日)。
  19. 本研究所教授・特任研究員が国立感染症研究所と協力して、新型コロナワクチンの有効性を推定する臨床疫学研究を開始しました。(2021年7月1日~継続中)
    中間解析公表サイト: https://covid-19-japan-epi.github.io/output/index.html


診断法の開発

  1. 長崎県内で臨床研究を行っていた迅速・簡便な新型コロナウイルス検出法(約10分間で検出可能)が公的医療保険の適用対象となりました。 詳細はこちら
  2. 本研究所が体外診断用医薬品製造販売「アドテック」と共同開発した簡易新型コロナウイルスの抗原検査キットが発売されました。検査キットの名称は「アドテストSARS-CoV-2」。


治療法の開発

  1. 新型コロナウイルスに対する薬剤スクリーニングを行っています。
  2. 抗マラリア薬としてネオファーマジャパンと開発してきた5-アミノレブリン酸(5-ALA)について、In vitroで新型コロナウイルスに有効である事を明らかとし、特許を出願した。臨床応用を目的として病院感染制御教育センター倫理審査承認など病院内の諸手続きを全て終了し、2021年2月より特定臨床研究を実施しています。
  3. COVID-19に対するmRNA吸入ワクチン開発を行っています(2020年10月~継続中)。


アウトリーチ活動

  1. 2020年1月29日 長崎大学病院にて、職員を対象に新型コロナウイルスに関する「臨時感染対策講習会」を開催しました。
  2. 2020年2月10日 市民公開講座「新型コロナウイルスに感染しないために 新型コロナウイルス感染症を知ろう!」を開催しました。
    講演動画公開サイト: https://www.ccpid.nagasaki-u.ac.jp/20200214-2/
  3. 2020年7月19日 オンラインセミナー「熱研夏塾: 人類とウイルスの攻防」を開催しました。103名が参加し、うち87%が中高生または小学生でした。
    講演動画公開サイト: http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/nekken/info/2020/info-2020-07-19.html
  4. 2021年5月22日 長崎大学市民公開講座「新型コロナは終わりなき戦いか?」を開催しました。
  5. 本研究所教授が日本医学ジャーナリスト協会西日本支部公開シンポジウムで2回にわたり講演を行いました。
    ■ 講演1: パブリックヘルスメッセージは公衆衛生医の処方箋(2020年11月28日)
    ■ 講演2: 新型コロナ・パンデミックの現状と課題、展望(2021年10月16日)
  6. 本研究所教授が日本医学ジャーナリスト協会西日本支部と共同で「新型コロナとグローバルヘルス」日英公開シンポジウムを3日にわたり開催しました、。詳細は以下の通りです(2021年3月7 - 9日)
    講演動画公開サイト: http://www.wise.nagasaki-u.ac.jp/iscgh
  7. テレビ、新聞等のメディアへの情報提供を行っています。(2020年1月~)


その他

  1. 2020年5月「長崎市に停泊していたクルーズ船内で発生した新型コロナウイルス感染症の集団発生事例:中間報告」が国立感染症研究所から公表されました。(船内の様子等は中間報告書のみに記載されています。)
    公開サイト: https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9622-covid19-20.html
  2. 2020年8月 「長崎市に停泊していたクルーズ船内で発生した新型コロナウイルス感染症の集団発生事例:最終報告書」が国立感染症研究所から公表されました。
    公開サイト: https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9772-covid19-20-final.html


COVID-19(SARS-CoV-2)に関する論文