病原性原虫の収集・保存と提供をしています。

 熱研生物資源室(NEKKEN バイオリソースセンター)では、主としてヒトに感染し、ヒト体内で増殖する結果、人体に障害を及ぼす病原性原虫を収集保存し、研究者や研究機関へ提供しています。
 研究材料ばかりでなく、当室で製作した顕微鏡標本なども医学・医療教育機関に供給します。
また、病原性原虫株の寄託も受け付けています。

<主な活動>
①国内の原虫株の,所在情報の発信 
②原虫株の分離収集と,収集株の保存と提供
③寄託受け入れ
④原虫標本の提供
⑤原虫感染症の検体からの診断・鑑別診断
⑥原虫検出法・培養法の指導伝授


 政府が第2期および第3期科学技術基本計画において,科学技術の活動全般を支える知的基盤(生物遺伝資源等の研究材料を含む)について世界最高水準を目指して重点整備を進めることを決定し,これを受けて,文部科学省では2002年度(平成14年度)から《ナショナル バイオリソース プロジェクト(NBRP)第Ⅰ期を開始ししました.戦略的に整備することが重要なリソースについては,体系的に収集,保存,提供等をおこなうための体制を国が整備します.5年ごとの内容見直しをおこない,2017年度(平成29年度)4月からNBRP第Ⅳ期の16年目が始まります.
なお,昨今の世界情勢を鑑み,当室の判断と合わせて,経済産業省の指導に則り,安全保障貿易管理に該当するリソースの海外への提供を現在中止しています.

輸出令及び貨物等省令に【病原性を発現させるものと遺伝子を改変した生物】と
記載された輸出貨物.


 NBRP は文部科学省の委託事業として,2002年度(平成14年度)に発足し,2009年度(平成21年度)からは補助事業として継続されてきましたが,日本医療研究開発機構(AMED)の創設を受けて,2015年度より新法人 AMED の補助事業として実施しています.
研究材料としての遺伝子材料等およびそれらの情報も含めて,動物・植物・微生物・細胞や組織などのバイオリソースはきわめて広範な研究者に利用され,ライフサイエンス分野の研究の発展に資する重要な研究基盤です.国は,長期的な視点から,ライフサイエンス研究の国際的優位性を確保するとともに,研究の効果的・効率的な推進をはかるため,基盤の整備をおこなう必要があり,2016年度(平成28年度)から開始した第5期科学技術基本計画においても,幅広い研究開発活動や経済・社会活動を安定的かつ効果的に促進するために「不可欠なデータベースは計量標準,生物遺伝資源等の知的基盤として,生物遺伝資源(バイオリソース)を公的研究機関を実施機関として戦略的・体系的に整備する」としています.したがって,バイオリソース事業の公的研究基盤を整備・継続することの重要性は引き続き高いと言えます.
本プロジェクトは,一度途絶えると,二度と復元できない生き物を対象にしています.

名古屋議定書(Nagoya Protocol)には,遺伝資源への取得の機会と利益配分(ABS)に関する国際的な法的取り決めが定められており,遺伝資源にかかわる大学や公的研究機関の研究,産学連携,知的財産のマネジメントは今後なお一層必要で大切なことです.これに関しましては,ABS学術対策チームから情報を入手してください.

ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)に関する全般情報は,NBRP -National Bio-Resource Projectから また,広報活動情報はナショナルバイオリソースプロジェクト広報室から得てください.



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