長崎大学熱帯医学研究所研究集会
熱帯病情報ネットワークの構築とその応用
集会の概要

プログラムはこちら
 

集会名
熱帯病情報ネットワークの構築とその応用

主催
長崎大学熱帯医学研究所・熱帯感染症研究センター

期間
平成13年7月26日(木)13時−17時
平成13年7月27日(金) 9時―12時

場所
長崎大学熱帯医学研究所・大会議室(一階)

集会の概要と目的
 ここ数年、熱帯病に限らず感染症発生拡大の情報データベースの構築が国内外の様々な機関で試みられています。しかし、それぞれの情報の内容、機関間の連携(パートナーシップ)の強化、情報の学術的応用の可能性、情報の感染症防遏への応用の可能性等、検討すべき課題は数多く積み残されたままです。
 本集会では、感染症情報に現在実際に関与している機関、組織の専門家に、情報科学の専門家、疫学、生態学、統計学等の分野の専門家を加え、感染症流行(発生拡大)の情報ネットワークの構築とその応用について、具体的ビジョンを提示することを目的とします。

集会の目標

    1. 感染症情報発展の将来の方向性とネットワークの構築について合意を得る。
    2. より良い感染症情報に必要な「研究」項目、「活動項目」と優先課題を特定する。
    3. 上記のフレームワークを作成する。

議題

    1. 開会挨拶:集会の目標を確認する。
    2. 各機関が現在公開している情報の内容の特徴、利用しているメディアおよび情報源を確認し、その意義と将来性、問題点を発表する。
    3. 国内に存在していないまたは未整備のままの情報を確認し、その問題点を討議する。
    4. 各機関相互のリンクと相互参照の仕組みについて討議し、ネットワーク構築の合意を形成する。お互いに相談可能な実効性のある組織を形成する。
    5. 項目2、3、4を踏まえて、今後の「活動」と「研究」の必要性と優先度を討議し、対処法の合意を形成する。
    6. 報告書のためのフレームワークの作成を行う。
    7. 閉会挨拶:まとめ、積み残しの課題を確認する。

討議すべき課題の背景
 情報々々と騒々しくなって数年が立ちました。感染症情報もその中で育ってきましたが、いまやその活動も一段落といった感があります。どういうわけか静かです。感染症情報の将来性は非常に大きなものという予感は今でもあるのですが、立ち上げては見たものの、さてこれからどうすべきか、どこもその模索中に思えます。今この時点で次の突破口は何かを探ることが非常に大切と感じています。間違いなく将来があるのですから。
 集会を企画し、その目的を決定するにあたって最初に考えたことは、感染症情報に一体「誰が(Who)」「誰に(Whom)」「何(What)を」「何の目的(Why)で」「どのような手段(When, Where, How)で」期待しているのかを問うことでした。そう問うことで、感染症情報の意義、将来の可能性、そして問題点が見えてくると思ったからです。
また、将来の発展を望むならそのために、解決すべき問題点があるならそのために、やらなくてはならない活動や研究が必要であり、それは何かということでした。我々は、「感染症情報のクライアントによる利用法」や、「感染症情報と感染症流行の実態との関係」など細々と研究を始めていますが、まだまだ不十分です。

 このような問題意識の上に、今回の「研究集会」は構想されています。今回は主に国内を主眼に置いた形で準備していますが、これに留まらない国際的な討議も期待しています。


発表、質疑応答
1.発表はすべて第一日目に行います。
  発表:10分
  質疑応答:5分
2.第2日目は総合討議、ブレインストーミングなどの実質的な話し合いの時間にします。

 

プログラムはこちら