アルボウイルスにはデングウイルス、 日本脳炎ウイルス、チクングンヤウイルスといった多くのヒトに重篤な症状を引き起こす重要なウイルスが多く含まれます。 ベトナム南部を中心にデングウイルス感染症は毎年10万人を超す患者が発生しています。一方、ベトナム北部では数千人もの脳炎患者が発生しその多くが 日本脳炎患者と考えられています。
われわれは、ベトナム北部で脳炎の調査を行い、デングの調査ではホーチミンのパスツール研究所との共同研究で デング患者からウイルスを分離してウイルスの性状や遺伝子の解析を行っています。