メッセージ

プロジェクトリーダーからのメッセージ 

熱帯医学研究所
熱帯医学研究所 所長/感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)「ベトナムにおける感染症制御研究・開発プロジェクト」プロジェクトリーダー
平山 謙二 Kenji Hirayama

長崎大学ベトナム拠点(Vietnam research Station)は、20063月に新興・再興感染症研究拠点形成プログラムのもとに、ベトナム国立衛生疫学研究所(NIHE)内に設立され、2010年からは感染症研究国際ネットワーク推進プログラム(J-GRID)に引き継がれました。さらに2015年度4月より、日本医療研究開発機構(AMED)が所管する、感染症研究国際展開戦略プログラム(新生J-GRID)の一環として、「ベトナムにおける感染症制御研究・開発プロジェクト」を実施することとなりました。長崎大学ベトナム拠点の研究室と事務所は現地ではNIHE-長崎大学フレンドシップ研究室という愛称でNIHE本部敷地内のハイテクセンター棟の一角にあり、熱帯医学研究所より日本人研究者6名、事務職員1名が常駐し、NIHE側スタッフとともに拠点を基盤として研究活動を実施しています。また、新プロジェクトからは、長崎大学-NIHE研究ユニットに加え、国立国際医療研究センターおよびそのカウンターパートであるベトナム国立バクマイ病院のユニットも、副拠点として同じチームで相乗的に活動を実施することとなりました。本拠点では、「ベトナム拠点を活用したデング熱対策に資する研究」、「ベトナムにおける下痢症感染症研究」、「ニャチャン住民コホートを用いた小児呼吸器感染症研究」、「ベトナムにおける包括的な鳥インフルエンザ研究(鳥取大学、京都産業大学が実施)」、「ベトナムにおける薬剤耐性菌研究」、「ベトナムにおけるエイズ研究」、「ベトナム結核感染・発病・再発と耐性化の研究」(副拠点にて国立国際医療研究センター、結核研究所が実施)の、7研究課題が実施されています。これらの研究活動を通じて、対象感染症の流行状況や伝播経路の解明等を行い、流行抑制に資する疫学研究を実施するとともに、感染制御に向けて、病原体の変異や病原性等の機構の解明、新たなワクチン抗原の探索、早期診断法並びに予防・治療法の開発に資する研究など多くの研究が実施されています。また、長崎大学ベトナム拠点は次世代を担う人材の教育拠点としても機能しており、2010年度には長崎大学側から、20人近くの若手研究者・大学院生がベトナムを訪問して研究を行い、12人の博士課程学生が学位論文に係る研究を行いました。さらに、在留邦人向けの感染症を題材として、毎年実施している市民公開講座も好評を博しているようです。今後とも、長崎大学ベトナム拠点は、研究、人材育成、社会貢献とバランスよい活動を目指して今後ともまい進していく所存です。

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