メッセージ

拠点長からのメッセージ 「長崎市坂本イエルサイン通り、熱帯医学一番地

熱帯医学研究所
熱帯医学研究所アジア・アフリカ感染症研究施設 教授/感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)「ベトナムにおける感染症制御研究・開発プロジェクト」ベトナムプロジェクト拠点 拠点長
山城 哲 Tetsu Yamashiro

ベトナム拠点が設置されているベトナム国立衛生疫学研究所、ハノイ市イエルサイン通り1番地にあります。イエルサインとは、北里柴三郎先生と同時期にペスト菌の発見に貢献したDr. AEJ Yersinの名前に由来し、ハノイっ子の発音だと、イエルサインとなるようです。長崎大学熱帯医学研究所は長崎市坂本1丁目にあるのですが、長崎大学熱帯医学研究所ベトナム拠点は熱帯医学研究のテーマが豊富にあり、まさしく日本の熱帯医学研究の一丁目一番地になる素地を秘めていると思います。これまで10年間、文部科学省委託の「感染症研究国際ネットワーク推進プログラム(J-GRID: Japan Initiative for Global Research Network on Infectious Diseases)の参加で活動してきたベトナム拠点ですが、平成27年度4月からは、日本医療研究開発機構(AMED)が所管する、感染症研究国際展開戦略プログラム(新生J-GRID)の一環として、「ベトナムにおける感染症制御研究・開発プロジェクト」を実施することとなりました。その中では、ベトナム拠点を活用したデング熱対策に資する研究、ベトナムにおける下痢症感染症研究、ニャチャン住民コホート を用いた小児呼吸器感染症研究、ベトナムにおける包括的な鳥インフルエンザ研究(鳥取大学、京都産業大学が実施)が研究活動として行われます。また、国立国際医療研究センター、結核研究所もハノイ市内にあるバクマイ病院と連携して副拠点として、活動いたします。これまで以上に、感染症研究において、我が国の感染症対策における貢献、国際的な研究の実施、そして社会実装を念頭に置いた研究開発を実施していく所存です。

ハノイは九州からさほどの距離ではありません。偏西風の影響で、ハノイ→福岡の飛行時間は、時に3時間30分程となります。ハノイには日本人が約1万人ほど滞在しているとされており、日本食屋も60件近くに増えたと聞きました。また、先人のおかげでベトナム人は日本人に親しみと敬愛の気持ちを抱いてくれるようです。「長崎市坂本イエルサイン通り、熱帯医学一番地」。ベトナム拠点はまさしくこのような立ち位置にあります。

 

トップページへ戻る≫