熱帯地域のヘルスイノベーション

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大会長の挨拶

ようこそ長崎へ

第59回大会長の大役を仰せつかりました森田公一です。日本熱帯医学会は日本医学会の構成学会の一つで来年は60周年を迎える長い歴史を持つ学会であり、この度は大会のお世話をさせていだだくことを大変光栄に感じております。

熱帯医学会の活動はこれまで途上国で蔓延する熱帯病あるいは新興感染症の制御を目的とした調査・研究が中心でした。加えて近年は、熱帯地域や経済的困難地域における住民の健康を阻害する種々の問題(栄養不良、母子保健福祉、自然破壊、気候変動、生活習慣病)の研究も増加してきています。熱帯地域の健康問題は急速に変化し多様化しており、その解決のためにはニーズにそった革新的な対策が必要とされています。

今年の大会では、テーマを「熱帯地域のヘルスイノベーション」と題し、熱帯病の研究や疾病対策においてさらなるイノベーションを促進し世界の熱帯病克服に貢献することを目指し、プログラムを企画しました。一日目はサテライトセミナー、二日目および三日目が シンポジウム(英語)と一般演題ポスターとなっております。ポスター発表はそれぞれの研究分野の小グループで討論をしながら進めてゆく長崎での前回大会(第54回大会)の形式を企画しており、皆様の熱い議論を期待しております。

今年度は長崎大学にとって、医歯薬学総合研究科リーディング大学院プログラム「熱帯病・新興感染症グローバルリーダー育成プログラム」の集大成の年でもあり、加えて10月には熱帯医学・グローバルヘルス研究科(TMGH)に新たな博士課程が開設される記念すべき年でもあります。現在、長崎大学熱帯医学研究所の総力を挙げて準備しており、海外からの専門家にも学会に参加いただき、国際的な雰囲気の中で大会を盛り上げていただく予定にしております。

たくさんの学会員、あるいはそれ以外の方々のご参加をお待ち申し上げております。

2018年4月

第59回日本熱帯医学会大会
大会長 森田公一
長崎大学熱帯医学研究所ウイルス学分野 教授