Molecular Parasitology Workshop

Programs/Reports (MPW 17th, 2009)


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Content #1 印象記 #2 プログラム

「第17回分子寄生虫学ワークショップ印象記」
三重大学大学院 医学系研究科 医動物・感染医学 金子伊澄

 

 2009年の分子寄生虫学ワークショップは例年に引き続き、群馬県草津セミナーハウスにて行われました。今年は期間中ずっと雨の涼しい草津でしたが、参加者は過去最多の51名、セミナーハウスの中は朝から深夜までずっと熱気溢れる熱い4日間でした。

 本ワークショップの特徴といえば長い質疑応答時間、そしてその時間内にかわされる大変活発な討論です。に加え、連日お酒をかわしながら深夜まで開催される夜のセッション、スポーツ・バーベキューと、参加者同士おおいに交流を深めることができる楽しくタフなプログラムです。

 今年の発表形式はレビュー(発表のみ10分)、ショート(発表7分半、質疑応答7分半)、フル(発表10分、質疑応答10分)で、今回はショートおよびフルの全ての発表がBPAの対象となりました。 発表では今年も活発な討論が繰り広げられました。そんな中、私が特に印象に残っているのは、するどい質問を投げかける質問者と堂々と渡り合う、何人もの学生さん達の姿です。さらにその後お酒をかわしながら再開される夜のセッションでは、熱心に質問し、先生方からの熱いアドバイスに「○○先生がこんなにも真剣に自分の研究に向き合って意見をくださった!」と感激しあらためて奮起する学生さんの姿が印象的でした。

 毎晩20畳ほどの世話人の先生方の和室に総勢約50名が満杯に集い、この夜のセッションは大変な盛り上がりとなりました。そのため音量制限や時間制限ができたりもし、世話人の先生方には大変なご苦労をおかけしました。毎晩深夜まで熱気溢れるこの時間のおかげで、討論や交流がさらに深まっていくのを感じました。今年は雨のため残念ながら恒例のソフトボール大会を行うことができませんでした。それでもバーベキューや大雨の中の温泉めぐりと、参加者同士多くの交流の時間を持つことができました。 「どの学会よりも激しい」という声の上がる本ワークショップ、全員が本当に真剣で、個人的にはどこよりも研究に対する直球なご意見や反響をいただける場であると感じています。

  私自身はマラリアの研究に携わるようになり数年、初めて参加した発表の場が昨年の本ワークショップでした。この印象記を書くにあたりあらためて振り返ってみると、一人で参加した昨年の草津で、初めて自分自身で耳にしたラボの研究に対する反響、かけてもらった言葉、出会えた仲間・・・そこで得たものすべてにいつもとてもいい影響をもらい続けていた一年でした。そしてそれはこの激しくて密な、分子寄生虫学ワークショップのスタイルであったからこそ得ることができたものである気がします。今年この場でBPAをいただいたことは本当に感謝と感激でした。それにふさわしくなれるように、また来年はよりよい研究発表とともに討論を活発にする一員になれるよう、意識した一年を過ごしたいと思います。来年もどうぞよろしくお願いします。

  最後になりましたが、この実り多き素晴らしい分子寄生虫学ワークショップを企画・運営していただいた世話人の先生方に心より御礼申し上げます。 本当にありがとうございました。

 

平21年度プログラム

       
1日目   夕食
1日目 19:00-21:45 セッション1 マラリア(メロゾイト表面蛋白)
セッション2 マラリア(ワクチン開発・診断)
     
22:00- ミクスチャー
 
2日目 8:45-12:30

セッション3 免疫1
セッション4 マラリア(分化・侵入)
セッション5 免疫2

     
13:30-17:30

フリータイム (雨天のため、ソフトボール大会中止)

 

夕食

19:00-21:50 セッション6 トキソプラズマ
セッション7 トリパノソーマ
22:00- ミクスチャー
3日目 8:45-11:50 セッション8 原虫の生化学等
セッション9 蠕虫
   

 

12:00-15:00 BBQ
   

 

15:00-19:00 フリータイム
   

 

19:00-20:55 セッション10 寄生虫の生化学
セッション11 宿主因子
 
21:10 ベストプレゼンテーション賞
  三重大学大学院 医学系研究科 医動物・感染医学 金子伊澄
21:30- ミクスチャー
4日目  -9:00 後片付け


参加者(51名)

参考:
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