長崎大学大学院医歯薬学総合研究科長 川上 純

「異分野融合、多文化共生で地球規模の課題を解決できる人材育成」

長崎大学は、「プラネタリーヘルスに貢献する」大学として、2021年から『プラネタリーヘルスの実現に向けた日ア戦略的共同教育プログラム(PHASE Program)』という事業を開始しました。この事業は、大学の世界展開力強化事業として、国際的に活躍できるグローバル人材の育成と大学教育のグローバル展開力の強化を目指しています。

「〝地球の健康〟プラネタリーヘルス」の達成は地球規模の課題です。その課題に取り組むためには、さまざまな専門性を持ち寄り、異なる環境や文化を理解しあう必要があります。PHASEプログラムは、日本とアフリカが協力してプラネタリーヘルスの実現に取り組むための大学間ネットワークを構築し、地球規模の課題解決に向けて一緒に活動できる人材・日本とアフリカの架け橋となれる人材を育成します。

そのために、私たちは、アフリカと日本という異なる環境に育ち、それぞれの大学で専門教育を受けた学生がプラネタリーヘルスという切り口でともに考え、解決に向けた活動に取り組むことを目指すさまざまな交流プログラムを提供します。例えば、オンライン交流プログラムでは、多文化共生をテーマに交流し、日本とケニアの架け橋となるために必要なコミュニケーション能力を身につけます。また、短期交流プログラムでは、長崎県の離島で長崎大学が展開する海洋エネルギーや遠隔医療の現場を訪れたり、ケニアで感染症や社会医学のフィールドを訪れたりします。

長崎大学は、PHASEプログラムを通して地球規模の課題解決に取り組める人材を育成し、プラネタリーヘルスに貢献していきます。〝地球の健康〟に貢献したいと考えているみなさんは、ぜひ、長崎大学の門戸をたたいてください。みなさんとともに学べることを、楽しみにしています。