Nairobi Research Station , Nagasaki University Institute of Tropical Medicine

 長崎大学熱帯医学研究所ナイロビ研究教育拠点

 草の根技術協力事業


西ケニアにおける貧困層を対象とした保健医療サービス支援と保健医療状況の改善を目指す地域・人材育成事業

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→JICA共催 草の根技術協力事業市民報告会「大学だってNGO」(東京/ 長崎)


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草の根技術協力事業市民報告会「大学だってNGO」を行いました。

  ◇長崎会場:長崎市立図書館新興善メモリアルホールにて

10月31日(月) 19:00~20:30

 ◇東京会場:寺島文庫「café みねるばの森」(長崎大学東京事務所1階)にて

11月3日(木・祝日) 14:00~15:30


 
長崎会場プログラム

1. 挨拶 - 片峰長崎大学学長、JICA九州本田課長

2. ケニア拠点嶋田教授より事業概要の説明

3. ケニア拠点風間コーディネーターより事業活動報告

4. ビタ県保健局公衆衛生部長Mr. Ajwalaより活動報告

5. 質疑応答

参加者人数:51名


質疑応答の内容について:

Q. 少額資金貸付事業が具体的に保健医療の向上に役立っているのでしょうか?

A. (嶋田教授) 具体的な効果は不明です。 貸付によって改善するステップを確認していく作業が必要であり、それは次回の課題といえます。

Q. この事業のための事前現地調査にはどれくらいの月日がかかったのでしょうか?

A. (嶋田教授) この事業運営を目的として長崎大学のケニア拠点が研究を行っているわけではありませんが、ケニア拠点は独自にビタ地域での調査・研究を2005年から行っており、その蓄積されたデータをもとに事業を行っております。

Q. 学校保健活動については始まったばかりに見えますが、いかがでしょうか?地域保健戦略(Community Health Strategy)については事業期間3年を終えて持続能力が生まれたと総括しているのでしょうか?また、今後の進むべき方向について教えてください。

A. 持続性はもとより、地域保健戦略についてはビタを含む一部地域でUNICEF(国連児童基金)が同種の事業を開始しました。これによって、今後は学校保健に特化していくことになると考えています。

参加者からの感想:
熱帯医学研究所の地道な歩みを市民に知ってもらいたいです。各学部からケニア拠点に派遣し、活発な活動が期待されると同時に、長崎大学のNGOとしての方向性を出していくことが課題になると思います。これからも可能な支援を続けたいと思います。


報告会の様子


片峰長崎大学学長の挨拶


JICA九州 本田課長の挨拶


嶋田教授より事業活動の概要説明


風間コーディネーターより活動報告1


風間コーディネーターより活動報告2


カウンターパートであるビタ県保健局公衆衛生部長       Mr. Ajwalaより報告


質疑応答1


質疑応答2


 東京会場:寺島文庫「café みねるばの森」(長崎大学東京事務所1階)にて

11月3日(木・祝日) 14:00~15:30


東京会場プログラム

1. 挨拶 - 長崎大学熱帯医学研究所堀尾教授、JICA本部 大金次長

2. ケニア拠点嶋田教授より事業概要の説明

3. ケニア拠点風間コーディネーターより事業活動報告

4. ビタ県保健局公衆衛生部長Mr. Ajwalaより活動報告

5. 質疑応答

参加者人数:30名


質疑応答の内容について:

Q. マイクロクレジット事業(少額資金貸付事業)が保健医療にどういう結果をもたらしたのでしょうか?またその貸付額はいくらでしょうか?

A. (風間コーディネーター) 残念ながら結果を示すデータはありません。事前に評価の指標を具体的に具体的に設定する必要があったと思います。貸付額は一件当たり日本円で15万円程度です。今のところ70%ほど回収済みです。

Q. 事業の成果がどのように具体的に地域の保健衛生レベル向上に貢献したのでしょうか。

A. (風間コーディネーター) 地域での下痢症患者の減少を期待し調査を行っているところですが、今のところデータには表れていません。

Q. 事業の具体的な活動においてルオ族の社交的な性格をどのように生かしたのでしょうか。

A. (風間コーディネーター)他の部族と比較して活動に反映させたということはありません しかし、人に教える立場となったCommunity Health Worker(CHW)の女性たちが誇らしげに活動しています。

Q. 住民のトイレの使用・不使用についての調査は実際目視して行ったのでしょうか?また、地域の医療施設に分娩の対応能力はあるのでしょうか?それは無料で行われるのでしょうか?

A. (風間コーディネーター)トイレの使用調査については目視調査は行わず、住民の自主解答に頼っています。
  医療施設での分娩は基本的に無料ですが、分娩時に看護師が使用するゴム手袋の代金を支払う必要がある場合があり、負担できない人も多くいます。 分娩に対応可能な診療所は増加していますが、他NGOによる医療従事者の研修などが行われ、その間診療所では人手不足が発生するという問題もあります。

参加者からの感想(JICA関係者):
地域保健戦略(Community Health Strategy)はこれからJICAが中央政府と協力してケニア全域に発展させると思いますが、これが相乗効果になることを期待しています。


報告会の様子


堀尾教授の挨拶


JICA本部より大金次長の挨拶


嶋田教授による概要説明


風間コーディネーターによる報告


カウンターパートであるビタ県保健局公衆衛生部長Mr. Ajwalaによる報告


質疑応答1


現地での写真を展示


その他長崎大学ケニア拠点関連資料等を配布



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