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細胞環境構築学分野

細胞環境構築学分野ヒト赤内型マラリア原虫は、ヒト赤血球内に進入し自身の生育環境を作り上げながら増殖する。感染赤血球内では、進入時に形成される寄生胞膜、Maurer’s Cleft、Tubulovesicular Network (TVN)など、複雑な膜構造が形成され、赤血球膜への原虫タンパク質の輸送と発現が起こる。これらのタンパク質の中には、血管内皮細胞へ接着し重症化を起こすものも含まれ、赤血球膜への分子輸送と赤血球改変の研究は原虫のバイオロジーを理解する上で大変重要である。また赤血球へ進入した原虫は、赤血球を自分の生育環境としてリフォームすることによって増殖するため、感染細胞の構造・化学的バランスを維持する分子機構を解明することで新しい創薬ターゲットに関する有益な情報が得られる。
本分野は、シオノギグローバル感染症連携部門において原虫による細胞環境構築に関わる重要因子を探索し、新しい抗マラリア薬や重症化阻止剤の開発を目指している。

細胞環境構築学分野メンバー

スタッフ

教授 徳舛富由樹
協力研究員 石井隆太
協力研究員 宮川聡史
事務補佐員 實藤英子

研究活動

  • われわれは、感染細胞バランスに直接的に影響する要素として脂質代謝と脂質膜構造・物性を主な研究対象として考える。そして重症化に関わる重要因子の発現や、血管内皮細胞への接着、細胞外因子の感染細胞への結合との関連性を明らかにしていく。

  • これまでの生化学や分子生物学に加え、マラリア研究では弱点であった生物物理学、質量分析計を使ったリピドミクス、脂質代謝関連タンパク質の機能解析、ターゲットタンパク質に対する阻害剤のHigh-throughput Screening (HTS)、高解像度イメージング技術を応用し、高度な解析を行う。またシオノギグローバル感染症部門の3分野と密接な連携のもとアイデアの交換、解析情報のシェアリング、共同研究を日常的に行い、各分野のノウハウを応用していく。

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