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小児感染症学分野

小児感染症学分野本分野では、下痢症や急性呼吸器感染症、デング熱、マラリアを はじめとする熱帯感染症に対してとくに脆弱な小児の健康に関する臨床疫学・環境疫学研究を推進している。

スタッフ

  • 教授 橋爪真弘
  • 准教授 吉田レイミント
  • 研究支援推進員 岡希望
  • 事務職員(有期) 秋田亜希子
  • 大学院生 古尾谷法子
  • 大学院生 今井智里
  • 大学院生 樋泉道子

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研究活動

ベトナムにおける小児感染症

感染症研究国際ネットワーク推進プログラム(JGRID)の下,ベトナム国立衛生疫学研究所(NIHE)との共同研究として,2006年度よりカンホア県における小児急性呼吸器感染症,下痢症,デング熱の臨床疫学研究を実施している。全住民(人口353,525人(うち5歳未満児24,781人))を対象としたサーベイランスを行ない,人口,社会経済状態や行動学的データの収集を行い,これらの小児感染症による疾病負荷を推定した。また,2007年よりカンホア総合病院において急性呼吸器感染症による入院患者のサーベイランスシステムを構築し,同地域における罹患率,病原ウィルスを同定し,急性呼吸器感染症罹患に関連する様々なリスク因子について研究を行っている。また,長崎大学小児科学講座との共同研究として2000人の出生コホートを追跡し,先天性感染症,宿主遺伝子多型因子と神経学的発達,重症小児感染症罹患との関連について研究を行っている。

小児呼吸器感染症

長崎大学小児科学講座との共同研究として長崎大学病院に入院した重症呼吸器感染症患者のウィルス学的,細菌学的検査を行っている。また,侵襲性肺炎球菌感染症患者のサンプルを用いてStreptococcal pneumoniaeの血清学的診断と抗生物質感受性を調べている。ナノテクノロジーによる分子学的血清型分類法を用いたS. pneumoniaeの血清学的診断法を開発中である。

気候・環境変動と小児感染症流行動態の疫学研究

小児は下痢症や急性呼吸器感染症,マラリア等の気象・環境変動にsensitiveな感染症による健康負荷が大きく,環境変動の影響を最も大きく受ける。環境と人間の健康に対する理解を深め,疾患・健康状態を規定する環境因子やそこに住む人間の行動様式などとの関連を環境疫学的方法論を用いて解明する。世界各地の気象・海洋,土地利用,住環境などの環境データを収集し,疾患データと連結した統合データベースを用いて,データ解析を行っている。

  1. バングラデシュにおける洪水災害・気候変動と下痢症・呼吸器感染症
    気候変動による影響が大きいと予測されるバングラデシュで,疾病サーベイランスデータを用いて気温や降雨量,洪水と下痢症・呼吸器感染症の関連を明らかにし,世界保健機関や気候変動に関する政府間パネル(IPCC)などがおこなう気候変動による健康影響予測のための基礎データを提供することを目的としている。
  2. ケニア西部の感染症流行と海洋・気候変動,ビクトリア湖の生態環境
    1990年代にマラリアの再流行が発生した東アフリカ高地におけるマラリア患者数の時系列データを用いて,海洋環境・気候変動がマラリア再流行にどのような影響を与えたかを調べている。また,ビクトリア湖の生態環境と長崎大学ケニア拠点のあるスバ地区のコレラ,マラリア流行との関連について疫学研究を行っている。

その他

東アジアにおける越境大気汚染の健康影響,熱中症予防介入研究等の疫学研究を行っている。

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