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寄生虫学分野

寄生虫学分野 感染症は今なお人類共通の大きな脅威であり、とくに貧困に喘ぐ熱帯地域ではその自然・社会環境と相俟って猛威を振るい続けている。寄生虫疾患は、長きにわたって人々の健康を損ない、その死亡率からは窺い知れないほど深い病苦と甚大な社会経済的損失を生み出す。本分野では、熱帯地域で流行する寄生虫疾患に関して、フィールド・ラボ双方向からのアプローチを通して様々な視点からの理解を深め、未来へ繋がる研究そして人材の育成に貢献したい。

Schistosoma mansoni

スタッフ

  • 教授  濱野真二郎
  • 客員教授  モンダル ディネッシュ
  • 客員教授  ジェンガ サミー
  • 客員教授  サトスカ アボイ
  • 助教  三井義則
  • 助教(有期)  中村梨沙
  • 技術職員(有期)  濱崎めぐみ
  • 研究支援推進員  小田裕美
  • 技能補佐員  原史絵
  • 技能補佐員  川端泰子
  • 技能補佐員  久田千晃
  • 技能補佐員  ヘナ アスマ
  • 大学院生  神戸俊平
  • 大学院生  延末謙一
  • 大学院生  森保妙子
  • 大学院生  デロアール シャルミナ
  • 大学院生  チャデカ エバンス アセナ
  • 大学院生  ムサ モハマド アブ
  • 大学院生  マンナン カンジャダ シャンネワジ ビン
  • 大学院生  長谷川光子
  • 大学院生  ムケンジ ジーン ピエレ カンバラ
  • 大学院生  田中美緒
  • 大学院生  タラーム ケイス キプランガット
  • 大学院生  アブデラジーム アブエルワファ モウサ イーマン (サウスバレー大学)
  • 大学院生  ガビチョ リンド セレスティノ
  • 医学部生  石井青
  • 医学部生  山崎里紗

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研究活動

 世界的に重要な住血吸虫症・糸状虫症をはじめとした蠕虫疾患、多くの人々を苦しめているにもかかわらず顧みられることの少ないアメーバ赤痢・リーシュマニア症・トリパノソーマ症などの原虫疾患に対してフィールド・ラボ双方向からのアプローチを試みている。

住血吸虫症および糸状虫症

 本分野ではケニア中央医学研究所(KEMRI)と共同研究を展開し、ビタおよびクワレ地区において住血吸虫の感染率が著しく高いことを見出し、KEMRIを通してケニア政府に報告した。また、住血吸虫に固有な分子の探索を通した新規診断法の開発、免疫応答の解析、中間宿主貝の疫学調査を進めている。研究室ではマンソン住血吸虫 Schistosoma mansoni および貝を継代維持している。
  リンパ系糸状虫症 LFに関しては、世界に貢献する目的で、一盛和世客員教授と共にフィラリアNTD室を開設した。研究室ではマレー糸状虫 Brugia malayi、パハン糸状虫 B. pahangi および媒介蚊であるネッタイシマカ Aedes aegyptiを継代維持している。

アメーバ赤痢、リーシュマニア症ならびにトリパノソーマ症

 バングラデシュ国際下痢症研究センター(ICDDR,B.)およびヴァージニア大学との共同研究で、バングラデシュ・ダッカおよび地方都市においてアメーバ赤痢、リーシュマニア症のコホート研究を展開中である。研究室ではリーシュマニア Leishmania major、L. donovani やトリパノソーマ Trypanosoma cruzi に対する感染防御機構の解明に取り組んでおり、その過程でIL-27/WSX-1 など IL-12 サイトカインファミリーの感染防御に果たす役割を世界に先駆けて報告してきた。昨年度よりGHITからの助成によりリーシュマニア症に対するワクチン開発に着手した。また、腸アメーバ赤痢のモデル系を確立しEntamoeba moshkovskii が病原性であることを解明・報告すると共に、赤痢アメーバ E. histolytica の病原性発現機構・感染防御機構の解明に取り組んでいる。

ビクトリア湖東岸 Mbita および Kwale 地区での HDSS を活用した感染症のコホート研究

 ケニアのビタ(Mbita)ならびにクワレ(Kwale)地区において整備された人口登録・動態追跡調査システム(HDSS:Health and Demographic Surveillance System)を活用して、ロンドン大学、新潟大学や病害動物学、免疫遺伝学、生態疫学分野、共同研究室と共に感染症の共同研究を遂行し、住血吸虫症や各種土壌媒介蠕虫症、腸管寄生原虫症をはじめ結核やマラリアなどの感染症の流行状況を網羅的に把握できた。

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