生態疫学分野
2001年4月に熱帯医学研究所の附属施設として設置された熱帯感染症研究センターは2008年4月の組織改組に伴って解体され、環境医学部門内の2分野、附属施設のアジア・アフリカ感染症研究施設および熱帯医学ミュージアムの4カ所に分散移行した。
「生態疫学」分野は、そのうちの環境医学部門新2分野のひとつである。
とは言っても,研究活動と運営の実体は,アジア・アフリカ感染症研究施設ケニア拠点と熱帯医学ミュージアムの活動である。
スタッフ
- 教授 嶋田雅曉(ケニア拠点派遣)
- 教授 堀尾政博(熱帯医学ミュージアム)
- 教授 金子聰(ケニア拠点派遣)
- 教授 一瀬休生(ケニア拠点派遣)
- プロジェクト研究員 荻野倫子(ケニア拠点派遣)
- COE研究員 五十棲理恵
- COE研究員 胡錦萍
研究活動
「生態疫学」の構想は、熱帯病をひとつのシステムとして認識し、そのプロセスを研究していくという考えに立脚している。 従って、biological processもsocial processも同等のものとして扱う。
病原体にとってニッチである人間やベクター(宿主)は、静的に存在するわけではなく時空の中で新生消滅を繰り返す常に動的なものである。しかも宿主一般としてひとくくりにはできないそれぞれが特徴を持った個体という単位での存在である。 そのようなニッチにおいて、特に病原体とよばれる様々な微生物はどのように生きているのか、どのように維持されたり、急増したり、減少したり、消滅したり、突然出現したりするのかを研究する。 宿主と病原体の関係、特に病気として表現される人間と病原体の関係の研究は、それがどのような研究であろうと本教室の研究フォーカスの一部であり、究極的にはその全体の仕組みを説明する総合的な理論の構築が目的となる。
ある時はフィールドワークによる観察と記録が、ある時にはラボラトリにおける実験が、またある時にはコンピュータによるシミュレーションが具体的研究活動となる。



