English

生態疫学分野

本分野では、実態把握と実態の把握から始まる新たな研究への展開を目指し、分子生物学や最新の情報技術も駆使しつつ、広く疾病・健康状態を監視するシステムとそのツールの開発、さらには得られた新たな知見からの次世代研究へと繋げる活動を行っている。

生態疫学分野

スタッフ

  • 教授 金子聰
  • 准教授(有期) 藤井仁人
  • 助教 加藤健太郎
  • 客員教授 川原尚行
  • 特任研究員 ヨンボ カレンダ ダン ジャスティン
  • 特任研究員 尾崎里恵
  • 特任研究員 星友矩
  • 特任研究員 ダニエル トシオ ハーレル
  • 客員研究員 駒形朋子
  • 協力研究員 小川一弥
  • 協力研究員(JSPS) ジョブ ワソンガ
  • 協力研究員 新杉知沙
  • 技能補佐員 中山栄美
  • 技能補佐員 下田邦子
  • 技能補佐員 近俊志穂
  • 技能補佐員 三浦光政
  • 大学院生 田中準一
  • 大学院生 内田真美

生態疫学分野のホームページへ»

研究活動

1) 貧困層を中心とする複数感染症の一括・同時診断技術開発と広域的監視網の構築に関する研究 : アフリカにおいては、顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases: NTDs)が蔓延し、その実態把握もままならない。幾つかのNTDsは、感染分布も重複していることから、複数のNTDsを同時に監視する事が出来れば、効率よくその実態の把握と対策の評価を行うことができる。本分野では、Multiplex技術を用いた複数の感染症に対する抗体価の同時一括測定技術の開発を展開しており、さらには、その技術を用いたサーベイランス(監視網)の整備にむけての研究も展開している。

2) ラオスにおける HDSSの運営 : 開発途上国では、住民登録が未整備な地域も多く、疫学調査を展開するに当たり、地域住民の基礎統計も算出できない。そこで、調査地域に居住しているすべての住民を登録し、その出生、死亡、移動、健康関連情報などを定期的に更新し、長期に追跡しるための仕組み(HDSS:人口登録動態追跡システムという)を展開している。本研究分野では、ラオスのラハナム地区、セポン地区の2箇所において、このHDSSの技術支援をすると共に同地域における健康問題に関する研究も行っている。

3) アフリカにおける地域特性を考慮した乳幼児の健康改善モデル構築に関する疫学研究 : ケニアの地方(辺縁地域)であるクワレ地区は、ケニア国内においても最も貧困である地域の一つであり、乳幼児死亡も高く、また、子供の栄養状態が悪いことから、stunting(月齢に対する標準に比べて、身長が低い)の割合も高い。そこで、妊婦登録と乳幼児登録により、新生児の把握とその追跡、さらには、乳幼児の健康に関する疫学研究を展開し、新生児死亡やstuntingを予防するための要因の把握に関する研究をタブレットPCや指静脈認証装置を導入し、展開している。

4) スリランカにおける居住地の衛生環境改善によるデング熱予防に関する研究 : スリランカのデング熱は、endemic状態にあり、その対策が急がれている。本分野では、スリランカ・クルネーガラ県、ケラニア大学、大阪教育大学との協力により居住地の衛生環境改善(屋外に放置された容器の回収による清掃活動)によるデング熱予防効果の評価に関する研究を行っている。

5) Multiplex法によるマラリア・ワクチン候補抗原の発掘に関する研究 : マラリア流行地において、多数の候補抗原に対する抗体価をmultiplex法により一括・同時に測定し、マラリア発症リスクを下げる抗体(候補抗原に対する)の確認と有望なワクチン候補抗原の発掘を行っている。

6) 陸前高田市における乳幼児を抱える家族の困難に関するエスノグラフィー研究 : 東日本大震災で甚大な被害を受けた陸前高田市の乳幼児を抱える家族が被災後直面した困難やその経過・支援ニーズを災害エスノグラフィーの手法により普遍化し、防災共有財産とすることを目指している。

7) 住民主導による総合的な公衆衛生(CLTS)のアフリカ型のモデルを構築する研究 : 住民主導による総合的な公衆衛生活動(CLTS)によるアフリカ型健康改善モデルの構築について研究している。

8) JICAスリランカ国非感染性疾病対策強化プロジェクト : スリランカでは、経済発展にともない、寿命が伸び、それとともに生活習慣病の増加と医療費の増加が社会的問題となっている。本分野では、スリランカにおける生活習慣病患者の実態把握のための仕組みの構築に向けて、JICA事業に協力している。

研究分野トップへ戻る»