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ベトナム拠点

ベトナム拠点熱帯医学研究所ベトナム拠点で平成21年度より実施されていた「感染症研究国際ネットワーク推進プログラム」(J-GRIDフェーズ2)は平成26年度で無事に終了した。本拠点を活動の場として報告された学術論文数はフェーズ2期間中において120編、学会等での口頭発表が191件を数え、感染症に関わる知の集積・発信を目標とする当拠点として一定の成果を上げた。平成27 年度からは新たに設立された国立研究開発法人日本医療開発機構(AMED)が推進する感染症研究国際展開プログラムに引き継がれ、現在J-GRID第3フェーズが進行中である。平成27年度の学術論文数は37編、学会等での口頭発表は20件であった。またベトナム拠点ではハノイ在住邦人を対象に感染症に関する講演会を開催するなどアウトリーチ活動を継続しており、平成28年度はハノイ在留日本人子女(小・中学生)を対象として「蚊と蚊がもたらす病気について知ろう!」というテーマのもと、熱研病害動物分野比嘉由紀子助教、ベトナム拠点長谷部、角田が講演と蚊の観察実習を行い、好評を得た。
ベトナム拠点には現在、長崎大学職員が4人常駐し、その他にも長崎大学から35名、その他の研究組織から17名の研究者が参加して拠点を活用した研究を行っている。ベトナム国立衛生疫学研究所(NIHE)からも42名が随時研究を推進している。平成24年度より大学院医歯薬学総合研究科・熱帯微生物学分野を開設した。平成25年度から開始された熱帯病・新興感染症制御グローバルリーダー育成プログラム(文部科学省博士課程教育リーディングプログラム)においても、ベトナム拠点はearly exposure 施設として教育支援を行っている。また学内のみならず、熱帯医学や国際保健を志す若手研究者や大学院生、学部学生のon-the-job training施設としても活用されており、平成28年度は学部学生7名(長崎大学2、他大学5)、大学院生7名(長崎大学3、他大学4)、高校生4名、長崎大学事務職員2名などが当拠点を訪問しており、幅広い人材育成活動を行った。

スタッフ

  • 教授(兼) 長谷部太
  • 助教(有期) 角田隆
  • 助教(有期) 竹村太地郎
  • 事務職員 齋藤圭
  • 技能補佐員(熱研内) 友清可菜

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研究活動

ベトナム拠点では他J-GRID拠点との横断型研究(コンソーシアム研究)を含め、長崎大学熱帯医学研究所主導として5研究課題13項目、他大学・機関との共同研究として6研究課題10項目が、それぞれベトナムの地域特色を生かして推進されている。プログラムの重点課題であるデング熱、下痢症感染症、インフルエンザ、薬剤耐性菌を始め、その他に小児重症呼吸器感染症、エイズ、結核を対象としており、1) 病原体のリアルタイムな流行状況やその予測、伝播経路解明に関する疫学研究、2) 病原体の変異、病原性や増殖機構の解明等基盤情報に関する研究から、感染症の予防、診断、治療法の開発を通じて感染症の効果的な制御に資することを目的としている。

デング熱対策に資する研究

病原因子の探索と創薬開発への応用、重症化因子の解明とその臨床応用に関する研究、媒介蚊の防除介入試験と観測システムの構築、疾病負荷と予想されるデングワクチンの影響

デング熱の地域横断的研究(コンソーシアム研究)

デングウイルスの地域横断的解析、媒介蚊対策のためのデータベース構築

下痢症感染症研究

ビブリオコレラの包括的な研究、北部ベトナムコホートを用いた下痢症感染症および腸内細菌叢に関する研究、ロタウイルスワクチンの疾病負担及び流行株に与える影響に関する研究

下痢症病原体データベース構築研究(コンソーシアム研究)

東南アジア地域における下痢症病原体データベース構築

住民コホートを用いた小児呼吸器感染症研究

ニャチャン臨床疫学フィールドを活用した小児重症肺炎研究、インフルエンザ研究、薬剤耐性肺炎球菌研究

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