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ベトナム拠点

ベトナム拠点平成27年度からは新たに設立された日本医療開発機構が推進する感染症研究国際展開プログラムに引き継がれ、現在J-GRID第3期が進行中で、デング熱、下痢症感染症、インフルエンザ、薬剤耐性菌を始め、小児重症呼吸器感染症、エイズ、結核などを対象に感染症の効果的な制御に資する研究を行っている。平成28年度の学術論文数は35編、学会等での発表は17件であった。平成28年前半からベトナム南部を中心にジカウイルス感染症が発生、WHOと協力しジカウイルス特異的中和抗体価測定法の研修を国立衛生疫学研究所(NIHE)とホーチミンパスツール研究所で行い、デングウイルス感染症との鑑別診断を導入した。同年10月にはベトナム中央高地でベトナム最初のジカウイルス感染による小頭症の症例が見つかり、医学雑誌「ランセット」に報告した。平成29年度は国立感染症研究所から細菌とウイルスの専門家の大西真先生と西條政幸先生をお迎えしてハノイ在住邦人を対象に感染症に関する公開講座「知る+伝える=身を守る」を開催し好評を得た。
ベトナム拠点には現在、長崎大学職員がハノイに4名、ニャチャン分室に4名常駐しており、その他にも長崎大学から35名、その他の研究組織から55名の研究者が参加して拠点を活用した研究を行っている。平成25年度から開始された育成プログラムにおいてもベトナム拠点はearly exposure 施設として教育支援を行っている。またon-the-job training施設としても活用されており、平成29年度は学部学生6名、大学院生4名、高校生4名、長崎大学事務職員4名などが当拠点を訪問しており、幅広い人材育成活動を行った。

スタッフ

  • 教授(兼) 長谷部太
  • 助教(有期) 角田隆
  • 助教(有期) 竹村太地郎
  • 事務職員 坂田忠久
  • 技能補佐員(熱研内) 森和子

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研究活動

ベトナム拠点では他J-GRID拠点との横断型研究(コンソーシアム研究)を含め、長崎大学熱帯医学研究所主導として5研究課題13項目、他大学・機関との共同研究として6研究課題10項目が、それぞれベトナムの地域特色を生かして推進されている。プログラムの重点課題であるデング熱、下痢症感染症、インフルエンザ、薬剤耐性菌を始め、その他に小児重症呼吸器感染症、エイズ、結核を対象としており、1) 病原体のリアルタイムな流行状況やその予測、伝播経路解明に関する疫学研究、2) 病原体の変異、病原性や増殖機構の解明等基盤情報に関する研究から、感染症の予防、診断、治療法の開発を通じて感染症の効果的な制御に資することを目的としている。

デング熱対策に資する研究

病原因子の探索と創薬開発への応用、重症化因子の解明とその臨床応用に関する研究、媒介蚊の防除介入試験と観測システムの構築、疾病負荷と予想されるデングワクチンの影響

デング熱の地域横断的研究(コンソーシアム研究)

デングウイルスの地域横断的解析、媒介蚊対策のためのデータベース構築

下痢症感染症研究

ビブリオコレラの包括的な研究、北部ベトナムコホートを用いた下痢症感染症および腸内細菌叢に関する研究、ロタウイルスワクチンの疾病負担及び流行株に与える影響に関する研究

下痢症病原体データベース構築研究(コンソーシアム研究)

東南アジア地域における下痢症病原体データベース構築

住民コホートを用いた小児呼吸器感染症研究

ニャチャン臨床疫学フィールドを活用した小児重症肺炎研究、インフルエンザ研究、薬剤耐性肺炎球菌研究


   最近の主な業績
1. Ngwe Tun MM, et al., Jpn J Infect Dis., Jul 24;70(4):357-361, 2017.
2. Moi ML, et al., The Lancet Infect Dis., Aug 17(8):805-806, 2017.
3. Nguyen HLK et al., Trans R Soc Trop Med & Hyg., Mar 1;111(3):137-139, 2017.
4. Obana S et al., J Vet Med Sci., Jan 20;79(1):76-81, 2017.
5. Okada K et al., Sci Rep., Jan 26;8(1):1631, 2018.

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