ケニア拠点
文部科学省による特別教育研究経費(連携融合事業)「新興・再興感染症研究ネットワークの構築」(平成17年9月~平成22年3月)に引き続き,平成22年4月から文部科学省特別経費(全国共同利用・共同実施分)「熱帯病・新興感染症臨床・疫学研究プログラム-アフリカと日本を結ぶ教育研究体制の構築-」を開始した。
この事業は,アフリカに開設したケニア教育研究拠点を充実強化し,これを活用しながら,熱帯医学・臨床疫学研究の日本の中心として,公募研究者と協力して熱帯病・新興感染症の予防治療に資する研究を行うと同時に人材育成を行うものである。
スタッフ
- 教授・拠点長 一瀬休生(ケニア派遣)
- 教授 嶋田雅暁(ケニア派遣)
- 教授 皆川昇
- 教授 濱野真二郎
- 特任教授 堀尾政博
- 特任教授 金子聰
- 准教授 川田均
- 助教(有期) 二見恭子
- 助教 比嘉由紀子(マラウイ派遣)
- 助教(有期) 藤井仁人
- 助教(有期) 後藤健介
- COE研究員 胡錦萍
- 技術職員(有期) 戸田みつる(ケニア派遣)
- 事務職員 風間春樹(ケニア派遣)
- 〃 齊藤幸枝(ケニア派遣)
- 〃 坂田忠久(ケニア派遣)
- 〃 俵ともか
- JICA専門家(助教) 井上真吾(ケニア派遣)
- コンサルタント 高東光雄(ビタ地区)
研究活動
研究教育拠点の整備運営
これまで整備してきたナイロビのケニア教育研究拠点(P3ラボを始めとする拠点研究室の整備と運営)及び遠隔地のプロジェクトサイト(ビタ,クワレ)の更なる整備(研究スペース及び会議室,情報通信ネットワークおよび機器,車両配置等)を行っている。
日本人研究者の派遣
ケニア拠点リーダーとともに専任教授,特任事務員が各1名,派遣事務員2名が拠点に長期派遣されている。また,SATREPSのJICA長期専門家としてウイルス学分野から助教1名が派遣されている。一方,専任教授(2名),特任教授(2名),准教授(1名),助教(5名)およびCOE研究員( 1名)が短期派遣でプログラムの支援を行っている。
長期的・継続的研究,社会還元を行うためのフィールド活動の運営
ビクトリア湖畔のビタ県で,長期にわたり,特定した地域内の全人口,疾病,出生,死亡に関する情報を定期的に収集・集約するシステム(Health Demographic Surveillance System−HDSS,人口静態・動態調査システム)およびマラリア伝搬蚊を定期的に収集・分析するシステムを稼働させている。同地域では平成21年1月から3年間実施したJICA草の根技術協力事業の終了に伴い,新たな学校保健に焦点を当てた草の根事業の立ち上げを計画している。平成22年4月からは日本大使館の草の根事業でビタ県立病院検査室整備を行った。さらに平成22年7月から海岸地域のクワレにおいてはインフラ整備を行い,寄生虫学の研究と人口静態・動態調査システム(HDSS)を稼動させている。
熱帯病研究
西ケニアにおけるマラリア媒介蚊およびマラリアの研究,蚊媒介性ウイルス性出血熱の研究,細菌性下痢症並びに敗血症の研究をナイロビ拠点のP3などの研究室とKEMRIHQの生産部門で行っている。クワレにおいてもビルハルツ住血吸虫症の疫学研究と病害調査の研究を行っている。平成24年3月,JST−JICAプロジェクト(SATREPS)の開始に伴い,KEMRI 生産部門およびブシア KEMRIの研究室整備を行っている。同年4月,科学技術戦略推進費の血清疫学プロジェクトを開始した。
教育プログラム
熱帯医学研究所で行われている熱帯医学修士課程に対し,これまでケニア人医師3名を派遣し,ケニアで行われている国際寄生虫対策プロジェクトにアドバイザーとして協力している。大阪大学医学部,滋賀医科大学等からの学部学生実地研修,また長崎大学大学院国際健康開発研究科から修士課程学生(毎年3名)を受け入れている。



