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NTDイノベーションセンター

顧みられない熱帯病(NTDs)は、熱帯地域や貧困層を中心に蔓延する寄生虫・細菌感染症の総称であり、世界中で10億人以上がその影響を受け、個人・地域の貧困状況の長期化や地域経済への負の影響が問題となっている。
1998年のバーミンガムG8サミット(イギリス)にて、橋本首相(当時)が中心となり寄生虫対策に関する取組への宣言(橋本イニシアティブ)がなされて以降、次第に国際的な対策への気運が高まることとなった。2012年のNTD対策実施に向けたロードマップ発表や、国際官民パートナーシップの構築及び2020年までのNTDs10疾患の制圧・共闘に関する共同声明(ロンドン宣言)の発表、2013年世界保健総会における17疾患を統合したNTDsとする決議(WHA66.12)等を経て、現在NTDsに対する国際的な対策活動が広く展開されつつある。
日本は、橋本イニシアティブ以降もG7諸国を主導し、「橋本イニシアティブ寄生虫対策プロジェクト」や「太平洋地域フィラリア症対策プログラム」などこの領域の主要なプログラムを支援してきた。しかしそれらは未だ十分とはいえず、熱研は日本を代表する熱帯感染症研究施設として、対策に資する有効な研究・開発実施の先導的役割を果たす義務がある。また、日本発のNTDsに関する研究成果や対策活動が国際的に十分活用・周知されていないことからも、その成果を国際社会に発信し、研究成果の効果的な活用の道を開く役割も果たさねばならない。

そこで、産学官民が連携しこの領域の医薬品開発研究を推進させるメカニズム機能と、NTDsに関する研究・活動成果を国内外と共有するための個人や組織を繋ぐネットワーク機能を果たすべく、2016年度「顧みられない熱帯病イノベーションセンター(NTDiセンター)」を開設した。
NTDsにおける医薬品開発研究を推進するための外部資金獲得に向けた戦略的活動や、教育コース(研究倫理、医薬品開発、医療経済学)・シンポジウム・セミナー等の運営、国内外のNTD対策に関わる個人・組織のネットワークである「JAGntd」としての活動を展開している。

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スタッフ

  • センター長 平山謙二(免疫遺伝学分野 教授)
  • 副センター長 金子聰(生態疫学分野 教授)
  • 所内委員 橋爪真弘(小児感染症学分野 教授)
  • 所内委員 木原毅(産学連携室 教授)
  • オブザーバー 森田公一(熱帯医学研究所 所長)

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