原虫学分野
スタッフ
- 教 授
- 金子修
- 助教(有期)
- 成瀬妙子
- 助教(有期)
- 馬場みなみ
- 助教(有期)
- 宮崎幸子
- 特任研究員
- ベン イェディ アベル チタマ
- 特任研究員
- Chuang Huai
- 客員研究員
- 上村春樹
- 技能補佐員
- 木下美紀
- 技能補佐員
- 佐倉桃子
- 大学院生
- 鈴木真耶
- 大学院生
- Too Edwin Kimeli
- 大学院生
- Thant Zin Tun
- 大学院生
- Bitshi Ampas Mimie
- 大学院生
- Ezenwanne Chukwuma Stephen
研究活動
マラリアは世界の熱帯・亜熱帯地域で流行する重篤な原虫感染性疾患であるが、ワクチンはなく、薬剤耐性原虫が問題となっている。当分野では、マラリア原虫の生物としての基礎的な理解がマラリア制御のためのツール開発に必要と考え、寄生適応のために原虫が進化させてきた様々な分子機構の解明を中心テーマとして、ヒトのマラリア原虫やネズミマラリア原虫、サルマラリア原虫を用いて研究を進めている。マラリア原虫は赤血球を認識した後に、赤血球との間で強固な結合を形成し、続いて寄生胞を形成しつつ赤血球内に侵入する。当分野の主要なテーマとして、この赤血球侵入の各ステップで利用される分子と各ステップをつなぐシグナルを明らかにすることを目指している。また、マラリア原虫は寄生した赤血球を接着しやすくすることで宿主防御機構から逃れ、また、それにより重症化する。原虫による赤血球改変の分子機序を明らかにすることも分野の大きな研究テーマである。他にも、世界各地で収集した試料を用いたマラリア原虫の分子進化や薬剤耐性遺伝子の分子疫学、三日熱マラリア原虫の休眠現象の解明、偶蹄類マラリア原虫を用いた新規マラリアモデルの確立といった研究も進めている。マラリアに加えて、南米で問題となっているシャーガス病を引き起こすトリパノソーマ原虫のトランスシアリダーゼの機能と発現機序や環境適応機構に関する研究も行っている。