免疫遺伝学分野

本分野では、熱帯感染症に対するヒトの感受性・抵抗性を決定する分子機構の解明を目指している。

スタッフ

(兼)教授
平山謙二
事務補佐員
プラット裕樹子

研究活動

原虫(クルーズトリパノソーマ、マラリア)、ウイルス(デング熱、COVID-19)など熱帯感染症のヒト防御免疫および病態発現について、遺伝子レベル、分子レベルでの解析を行っている。さらに各感染症の病理病態解析を基礎とした医薬品開発を目指している。臨床研究では海外の流行地における臨床グループとの連携により研究を進めている。その主な海外の施設としては、1)フィリピン熱帯医学研究所(RITM)、2)ボリビア ガブリエル・ルネ・モレノ自治大学、3)ナイジェリア アーマドベロ大学、4)コンゴ民主共和国 キンシャサ大学などが上げられる。その他、ロンドン大学公衆衛生熱帯医学校、バルセロナ グローバルへルス研究所、富山大学、東京医科歯科大学、東京工業大学、大阪公立大学などと共同研究を進めている。またNTDsを中心に産学官民連携での医薬品開発事業に参画している。
現在進行中の研究は以下のようなものである。

  • ケニア流行地におけるマラリアの免疫遺伝学的解析(SATREPS、ケニア拠点)
  • ナノパーティクル核酸ワクチン(SCARDA)
  • 漢方あるいは天然物由来新規抗原虫薬開発(富山大学、長崎大学)
  • 慢性シャーガス病の早期合併症バイオマーカーの探索(科研費)
  • シャーガス病母子感染対策プロジェクト(GHIT)
  • デング熱患者のT細胞分画のシングルセル解析(科研費)

最近の主な業績

  1. Hung et al. Int J Infect Dis 2022;120:217-227.
  2. Mohammed et al. PLoS Negl Trop Dis 2022;16(3):e0010309
  3. Mizoguchi et al. ALTEX 2022;doi:10.14573/altex.2111181.
  4. Thach et al. PLoS Negl Trop Dis 2022;16(1):e0010164.
  5. Ngwe Tun et al. J Nat Med 2022;76(2):402-409.

業績一覧