熱研生物資源室よりトピックスをお届けします

ランブル鞭毛虫の得意技とは!?
== ランブル鞭毛虫の栄養体は、in vitro培養器のフラスコに付着するのも大いに得意です!! ==


 ランブル鞭毛虫の栄養体は、(in vivoでは)十二指腸から小腸上部の粘膜に付着する、と、教科書にありますが、どっこい、フラスコの底にもびっしりとくっつきます。

 位相差顕微鏡下で記録した、下の動画をご覧ください。

G.lamblia in vitro                        G.lamblia in vitro
       


 左側のは、ランブル鞭毛虫を新しいフラスコに移して、その直後のもの。
すぐにフラスコの底面に付着し、底面に張り付いた栄養体は、黒っぽく見えます。
フラスコ底面に付着した原虫の、表と裏(吸盤ある側)の向きが全部そろっています。すなわち、フラスコの壁面側に向かい合っているのは、吸盤のある裏側です。
ところが,ぴったりと付着しているように見えますが、実はフラスコの底面をスムーズに滑りますので、いわゆるガラス板に貼り付けてものをつるす吸盤のように、一旦くっつくと微動だにしない、のでありません。
一方、培養液中を浮遊しているのは、鞭毛で泳ぎ、回転することで、表と裏とを見せますので白っぽく、キラキラと光ります。

 右側のは、上のフラスコの、その翌日の様子です。
フラスコ底面は、ランブル鞭毛虫の栄養体で埋め尽くされ、身動きがとれないほどの混雑ぶりです。これぐらい敷きめしあいますと、もう滑って移動することができません。

どんどん増殖するときは、フラスコ底面に付着する原虫が多くなりますので、底面に付着している状態を観察することで、培養条件の良し悪しがすぐにわかります。つまり、付着する原虫が多ければ、そのときの培養条件がとてもよく、少なければ、そのときの培養条件が至適ではない、とすぐに判断できます。

ランブル鞭毛虫の栄養体がフラスコ底面に付着する現象にご関心のある方は当室にご連絡ください。
また、ランブル鞭毛虫の栄養体の培養がどうもうまくいかなくてお困りの方は、当室にご相談ください。
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