熱研生物資源室よりトピックスをお届けします

===  角膜炎患者からのアメーバ原虫の分離培養  ===

海外の勤務地で,鉄粉が眼に入り,その除去を現地でしてもらってから帰国後,眼が非常に痛むために眼科で検診をうけ,その患者の角膜表面の剥離物を当室で培養したところ,アメーバ原虫の虫体(栄養体)がたちどころに増殖してきた症例をご紹介しましょう.

培地は,ディッシュに流し込んだ,ごくふつうの寒天培地でした.アメーバ原虫を検出後,ただちに抗真菌剤の点眼が継続的に施されましたが,治療の甲斐なく,患部側の視力を失いました.

画像(A)は,角膜表面剥離物を寒天培地上に塗布した翌日の,寒天培地が一面に虫体で覆われたもの.

画像(B)は,アメーバ原虫を分離したときの患者の角膜.

画像(C)は,(B)ののち,8ヶ月間治療が施されたときのもの.

画像(A)



画像(B)



画像(C)

上にご紹介しましたように,Acantamoeba sp. を角膜から剥離した検体サンプルから培養分離されたご経験のある方は,当室へご連絡ください.Protozoatm.nagasaki-u.ac.jpの〇を@にかえて,お送りください.