熱研生物資源室よりトピックスをお届けします

培養あれこれ,こぼれ話

==== これらは決して裏技ではありません.
線維芽細胞も含めて,原虫の
in vitro 培養のための,
今すぐ役立つ,ちょっとした技術を二三取り揃えました.
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 培養の未経験者たちやその経験が浅い場合,培養は職人芸に等しい,と揶揄することがしばしば見受けられますが,このような表現は,培養の初心者や培養を始めることを躊躇っている人たちの,培養に対する誤解や,取り違えた羨みにほかなりません.職人とは,熟練した技術をもって,ものをつくり出すことを職業としている人たちですが,もちろん職人たちの持っている技術は,長年の経験を積み重ねて今日確立しているわけです.培養の所作にも,職人的な手技があります. たとえば,上手な人は,培養フラスコや培養チューブのキャップを下に置くこともせず,また汚染もさせずに,巧みに片手の手中に保持して,培養液を交換したり,その操作を手際よくやったりしますが,それらを職人技と呼ぶのであればそれは確かにそうでしょう.しかし,そのような巧みなテクニックではなく,細胞や病原体をうまく培養維持できるのは,職人芸ではありません.培養の手技は,一般に研究室内の先輩から後輩へ伝えられていくものですが,その先輩は前の先輩から習ったおかげで,培養上の操作がみな必要なものだと鵜呑みにして,それを身につけてしまいます.
 当室では,伝統的な培養所作を今一度見直し,確固たる根拠と理論のもとに,目的とする細胞をいかに効率よく収量できるかを優先し,不必要な所作はスキップして,なるべく簡略した培養方法を取り入れています.これは,培養方法だけに限らず,他の実験操作についても言えることです.

ご関心のある項目をつぎの中から選択してください.

その一 : CO2 ガスは不必要


その二 : 火炎は不必要


その三 : フェノール・レッドはとても重宝






その六 : 原虫は,培養液調製用の試薬を選ぶ?