保健局職員とコミュニティヘルスアシスタント(CHA)に対するTOT研修を完了しました!

保健局職員とコミュニティヘルスアシスタント(CHA)に対するTOT研修を完了しました!

2021-09-16

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2021年8月11日・12日の期間に、本事業の対象地域であるスバサウスとンディワにおいて、総勢約150名の保健局職員とコミュニティヘルスアシスタントに対するTOT(Training of Trainers)研修を実施しました。

本事業対象地域となっているスバサウスやンディワでは、スナノミ症に苦しんでいる方が大勢います。そうした家庭のほとんどは、主要道路から遠く離れたアクセスの悪い場所にあります。

ケニアでは、道路状況などの理由から、保健局職員だけでは保健サービスが行き届かない場所が多くあります。そういった場所に、政府の手足となり保健サービスを各家庭に届ける役目をしているのがコミュニティヘルスアシスタントやコミュニティヘルスボランティアの方々です。

今回の研修では、スナノミ症の診断や治療方法、予防方法などについて実践的なデモンストレーションを交えながら勉強しました。今回の研修を受けた参加者たちが、8月後半以降は教える側の立場になり、約800名のコミュニティヘルスボランティア(CHV)に対する研修を実施します。

この研修方式は、カスケード方式と言って、外国人である日本人が「外部の知識」として地元の人々を指導するのではなく、地元の人々同士で知識を広めあっていくことで、草の根レベルで各個人の意識改革につなげるのに有効な方法とされています。

【長崎大学では、JICA(日本国際協力機構)の資金を受けて、持続可能なスナノミ感染症対策プロジェクトを実施しています】