★どうやって蚊の発生を防ぐのか?

各種薬剤を用いた【化学的防圧】を基本として、薬剤浸透蚊帳や捕虫罠の利用、蚊に対する病原体や天敵の利用、不妊虫放飼法 (科学的に処理した大量の不妊昆虫を自然界に放す)、大規模な環境整備(ボウフラの発生する不要な水たまりを減らす等)や衛生改善等の【非化学的防圧】が、研究、実行されています。特に、DDT等の殺虫剤使用に警鐘を鳴らす環境保護主義者らからは環境整備による疾病媒介蚊のコントロールが推奨されています。もちろん、これは、ダム建設で湖川を堰止めるとブユの幼虫(回旋糸状虫症を媒介)は消滅するが、その後、貝(住血吸虫症を媒介)や蚊の幼虫(マラリア等を媒介)が増加するといった事例が示しているように、事前の各種昆虫生態系の調査を必要とします。また、薬剤に対しては他の分野と同様、薬剤耐性の発生が繰り返され普遍的に有効な薬剤はありませんし、不妊虫放飼法に関してはハエ類のような100匹/ha程度の個体密度の小さな害虫では成功しているものの、蚊のような1000匹/ha以上の害虫では成功していないようです。しかし、我々が、蚊が不快害虫そして疾病媒介昆虫であることを認識し、蚊の発生源をなくし、刺されないようにしようとする心がけが蚊を防除する上でなによりも大切であることはいうまでもありません。