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若手研究者養成への貢献

育成方針

長崎大学熱帯医学研究所は、その総合目標を、「熱帯地域に存在する複雑多様な自然社会環境が、熱帯病をはじめとする錯綜した健康問題を引き起こし続けている。国際交流の進展が著しい今日、これらの問題は世界的視野に立って解決されなければならない。長崎大学熱帯医学研究所は、上述の認識に基づき、熱帯病の中でも最も重要な領域を占める感染症を主とした疾病と、これに随伴する健康に関する諸問題を克服することを目指し、関連機関と協力して以下の項目の達成を図るものである。」と定め、以下の3項目を達成項目として掲げている。

  1. 熱帯医学及び国際保健における先導的研究
  2. 研究成果の応用による熱帯病の防圧ならびに健康増進への国際貢献
  3. 上記にかかわる研究者と専門家の育成

若手研究者の育成は、本精神にのっとり推進する。

具体的育成方法

日本側若手研究者

大学院生は基本的には指導教員の下で国内研究(分子生物学的、免疫学的手法、住民調査手法、統計学)を行うが、可能な限り、ベトナムでの野外調査(森林、サル、媒介蚊、住民)へ参加する機会を与え、経験のある研究者と一緒に現場で調査や討論をすることにより、野外調査の組み立て方、研究の推進手法、霊長類学では個体識別、野外観察などの研究手法を体得させる。「拠点大学交流事業」により長崎大学熱帯医学研究所はベトナム拠点を有し、日本人教員が常駐している。この拠点も最大限に利用する。大学院終了後に、さらなる国際研究・国際貢献を希望する者には、可能であればポスドク等のポジションを準備し、JICA などの国際協力機関における派遣システム(海外協力隊など)の活用を促す。

大学院生、ポスドク、若手教員には、長崎大学熱帯医学研究所において開催されるセミナーでの積極的な発表と議論を推奨する。また、年に一度開催する国際合同シンポジウムでも若手研究者の積極的な参加と発表を推奨する。

ベトナム側若手研究者

可能な限り本計画に参画させ実地トレーニングを行う。基本的にベトナム側研究者が指導を行うが、日本側が得意とする分子生物学的手法などについては、日本側参加者が現地に赴いている際に実地指導を行う。また、日本で開催する合同シンポジウムへの積極的な参加と発表を推奨するため、研究テーマを与えて研究指導を行う。研究能力の底上げのため、可能であれば、長崎大学がJICA と共同で実施中の熱帯医学修士課程への進学や、優秀なものには、博士課程への進学、あるいはJSPSの論博事業への参加を促す。

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