JSPS アジア・アフリカ学術基盤形成事業

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セミナー(2008年11月27日)

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セミナーの概要

テーマ アジア・アフリカ学術基盤形成事業 東アフリカ熱帯病セミナー アフリカにおける「やまい」に対する多角的取り組み
日時 2008年11月27日
会場 在ケニア日本大使館 広報・文化センター 多目的ホール
使用言語 英語
主催 日本学術振興会, 長崎大学ナイロビ研究拠点
本セミナー開催の趣旨(目的・意義)

 このセミナーは学際的研究の観点から経験を相互交換する場の提供を目的とします

期待される成果

  1. 経験を交換することにより「やまい」に対する多角的アプローチを理解する
  2. 異なる研究分野を多角的に視野に入れた顧みられない熱帯病に関する新たな研究のアイデアを得る
  3. 野口英世アフリカ賞受賞者、ウェレ教授とグリ-ンウッド教授、のコメントが研究活動をさらに活発化する

プログラム
2008年11月27日
時間帯 内容 発表者
08:30 – 09:00 受付&レセプション
09:00 – 09:10 開会 長崎大学ナイロビ拠点 嶋田雅暁教授
09:10 – 11:00 セッション1) フィールドからみる「やまい」
(09:10 – 09:50) 文化人類学の視点から 東京外国語大学 椎野若菜
(09:50 – 10:30) 人間行動学の視点から 長崎大学熱帯医学研究所 駒沢大佐
(10:30 – 11:00) 昆虫学の視点から 長崎大学ナイロビ拠点 二見恭子
11:00 – 11:30 休憩
11:30 – 12:50 セッション2) 実験室からみる「やまい」
(11:30 – 12:10) 病原体の視点から KEMRI マティル・ムワウ
(12:10 – 12:50) 遺伝子の視点から 長崎大学熱帯医学研究所 平山謙二教授
12:50 – 14:00 昼食
14:00 – 15:20 セッション3) 疫学からみる「やまい」
(14:00 – 14:40) 公衆衛生の視点から 長崎大学ナイロビ拠点 金子聡教授
(14:40 – 15:20) 保健政策の視点から IHI サリー・ムテンガ
15:20 – 16:00 意見交換
16:00 - 閉会 JSPS 波佐間逸博

今年度セミナーについて

今回は幸運にも、「野口英世アフリカ賞」第一回受賞者のグリーンウッド教授(医学研究分野)とウェレ教授(医療活動分野)の出席を得る了解を得た。 ナイロビで開催される 「野口英世アフリカ賞受賞記念講演会(11月28日:ナイロビ大学タイファホール)」 (←クリックするとPDFファイルが開きます) での講演の機会に、前日にも時間を割いていただいてこのセミナーへ出席するようお願いしたのだ。

お二人の専門は、グリーンウッド教授の生物医学的研究に対してウェレ教授は草の根における社会的活動、と非常に遠く、一見微塵の接点も見られないものである。 しかし、これらこそ「現場における研究」の実行にとっては不可欠なもの。 このお二人のかけ離れた専門性を最大限に生かさない手はない。本年度のセミナーの目的は、「やまい」に対する多角的アプローチに基づく研究を紹介し合い経験を相互交換すること、とした。

経験はそれぞれの研究者の世界観に裏打ちされたものとして紹介されるだろう。 従ってそれを交換することにより「やまい」に対する多角的アプローチの存在と意義を理解することができるはずである。 さらに、そのことによって、異なる研究分野を多角的に視野に入れた「顧みられない熱帯病」に関する新たな研究のアイデアを得ることができるかも知れない。 これまでにない学際的研究への突破口を開くことができるかもしれない。

ウェレ教授とグリ-ンウッド教授のコメントが、時には魂を揺さぶり、また時には厳しい批判となって、参加者を勇気付けることを期待する。

長崎大学ナイロビ拠点 嶋田雅暁


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