熱帯病資料情報センター

 

 昭和49年度に設置された熱帯医学資料室は,長年にわたって熱帯医学に関するあらゆる「資料」を収集,整理,保存,展示し,これを学術的研究並びに研修等に活用してきた。当センターは,この熱帯医学資料室を平成9年に廃止転換して新設されたもので,それまでの資料室の機能を継承すると共に,平成11年1月からはインターネットを通じた熱帯医学に関する「情報」の収集,整理,保存,公開と,以前から蓄積された資料についてのデジタル化とデータベース化を推進している。
 現在までに収集または作製した資料は,熱帯病の病原体,熱帯病を媒介する病害動物の標本,熱帯病の病理組織標本をはじめ,図書,地図,雑誌,パンフレット,映画フィルム,ビデオテープ,スライド,写真,展示パネルなど数千点を数え,研究者,大学生,高校生,一般市民に公開されて,熱帯病に関する研究や学校教育,社会教育に活用されている。
 展示物には,世界保健機関が指定する主要熱帯病(マラリア,住血吸虫,フィラリア,トリパノソーマ,リーシュマニア),下痢症,急性呼吸器感染症,エイズ関連疾患(カポジ肉腫),危険動物(ヘビ,サソリ,ハチ,毒貝),疾病媒介昆虫等がある。
 研究活動としては,熱帯感染症の発生・拡大に関与する自然,社会,文化的要因の解析と流行予測の研究や,熱帯病媒介病害動物の生態学的・分類学的研究を行っている。







センター長(併) 教    授 嶋 田 雅 曉
         助教授 鈴 木   博
         研究支援推進員 小 山 寿 文
         研究支援推進員 山 口 千 賀
        技能補佐員 須 田 清 美
        大学院学生 木 須 友 子
        大学院学生 浜 田 芳 樹

 

im00011.jpg 展示室

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