宿主病態解析部門 感染症予防治療分野

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本分野は,呼吸器感染症の発症メカニズムの解明と予防に関する研究,各国との感染症の診断,治療,予防に関する共同研究を行っている。

研究活動

現在当教室で行っている主な研究活動は国内外における共同研究を含め以下の通りである。

T.タイ,バングラディシュ,ベトナム,ウガンダ,クウェートなどの海外と日本における呼吸器感染症の比較研究と治療法の研究

当教室では1987年以来,タイ国チェンマイ大学医学部をはじめ多くの海外共同研究拠点を整備し呼吸器感染症に関する共同研究を展開している。これらの国際共同研究の結果,現地における急性呼吸器感染症の起炎菌や耐性化の実態が明らかとなった。現地ではこの結果に基づき選択する抗生物質が一変した。

U.細菌性呼吸器感染症(ブランハメラ カタラーリス,インフルエンザ菌,肺炎球菌,緑膿菌など)の病原因子,発症メカニズムなどに関する基礎的,臨床的研究

V.慢性下気道感染症における難治要因や抗炎症メディエーター療法の研究

慢性下気道感染症では,気道中の持続的な好中球浸潤が認められ,気道障害を助長している。我々は気道中に好中球活性化因子であるIL‐8と好中球エラスターゼ(NE)が大量に放出され,これらが本病態に重要な役割を果たすことを明らかにしてきた。現在は抗IL‐8や抗NE療法の研究を進行中である。

細菌実験室

W.黄色ブドウ球菌感染症に関する基礎的・臨床的研究

我々は黄色ブドウ球菌の基礎的,臨床的研究を行い,その成果を生かし,実際にMRSAが蔓延している病院においてMRSA院内感染対策に成功した。全国的にもこの様な著しい成果は珍しく,MRSA院内感染対策の模範例となっている。

X.マウス肺炎モデルを用いた宿主易感染要因の解明

Y.ウガンダにおけるエイズ患者に合併する感染症(結核,クリプトコッカス髄膜炎,細菌性肺炎など)の治療・予防に関する共同研究

1990年よりウガンダにおけるエイズの実態を調査し,エイズに合併する感染症の治療・予防を目的に,マケレレ大学医学部と本研究を推し進めている。

Z.インフルエンザの疫学と予防に関する研究

[.バングラデシュにおける小児急性呼吸器感染症と細菌性髄膜炎の診断・治療・予防に関する研究

\.各種呼吸器病原細菌の細胞付着因子の解明と感染予防薬の開発に関する研究

 教   授  永 武   毅
 助 教 授  大 石 和 徳
 助   手  天 野 秀 明
 助   手  渡 辺 貴和雄
 大学院生   本 村 和 嗣
 大学院生   右 近 智 雄
 大学院生   斉 藤 麻理子
 大学院生   後 藤 潤 子
 大学院生   小 山   純
 大学院生   村 上   愛
 JICA研修員  サイモン・アン
        ゲロ・ナタバブジ
       

生化学実験室